【1940年代】受賞&ノミネート一覧

1949年(第21回)

  • ■ 作品賞:
    「ハムレット」
  • ■ 最多受賞:
    「ハムレット」(4部門)
  • ■ 最多ノミネート:
    「ジョニー・ベリンダ」(12個)

1949年 | 1948年↓

1949年
部門 受賞 ノミネート
作品賞 「ハムレット」

ハムレット

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監督:ローレンス・オリビエ

シェークスピア劇の映画化の最高傑作と評される。

イギリス映画。ハリウッド・スタジオ以外の映画として初めて作品賞を受賞した。主演男優賞も獲り、計4冠。

英国史上最強の名優の一人、ローレンス・オリビエが自ら監督と主演を務め、プロデューサーも単独で務めた。オリビエによるシェークスピア3部作「ヘンリー五世」(1945年)、「リチャード三世」(1955年)の一つ。

<予告編▼>


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  • 「ジョニー・ベリンダ」
    監督:ジーン・ネグレスコ
  • 「赤い靴」
    監督:マイケル・パウエル 他
  • 「蛇の穴」
    監督:アナトール・リトヴァク
  • 「黄金」
    監督:ジョン・ヒューストン
監督賞 ジョン・ヒューストン (黄金)
  • アナトール・リトヴァク (蛇の穴)
  • ジーン・ネグレスコ (ジョニー・ベリンダ)
  • ローレンス・オリヴィエ (ハムレット)
  • フレッド・ジンネマン (山河遥かなり)
主演男優賞 ローレンス・オリヴィエ
(ハムレット)
  • リュー・エアーズ(ジョニー・ベリンダ)
  • モンゴメリー・クリフト(山河遥かなり)
  • ダン・デイリー(ウェン・マイ・ベイビー・スマイルズ・アット・ミー)
  • クリフトン・ウェッブ(愉快な家族)
主演女優賞 ジェーン・ワイマン
(ジョニー・ベリンダ)
  • イングリッド・バーグマン(ジャンヌ・ダーク)
  • オリヴィア・デ・ハヴィランド(蛇の穴)
  • アイリーン・ダン(ママの想い出)
  • バーバラ・スタンウィック(私は殺される)
助演男優賞 ウォルター・ヒューストン
(黄金)
  • チャールズ・ビックフォード(ジョニー・ベリンダ)
  • ホセ・フェラー(ジャンヌ・ダーク)
  • オスカー・ホモルカ(ママの想い出)
  • セシル・ケラウェイ(幸福の森)
助演女優賞 クレア・トレヴァー
(キー・ラーゴ)
  • バーバラ・ベル・ゲデス(ママの想い出)
  • エレン・コービイ(ママの想い出)
  • アグネス・ムーアヘッド(ジョニー・ベリンダ)
  • ジーン・シモンズ(ハムレット)
原案賞 山河遥かなり
(リチャード・シュヴァイザー、デイヴィッド・ウェクスラー)
  • ルイジアナ物語(ロバート・フラハティ、フランセス・フラハティ)
  • 裸の町(マルヴィン・ウォルド)
  • 赤い河(ボーデン・チェイス)
  • 赤い靴(エメリック・プレスバーガー)
脚色賞 黄金
(ジョン・ヒューストン)
  • 異国の出来事(チャールズ・ブラケット、ビリー・ワイルダー、リチャード・L・ブリーン)
  • ジョニー・ベリンダ(アレン・ヴィンセント、イルムガード・フォン・クーベ)
  • 山河遥かなり(リチャード・シュヴァイザー、デイヴィッド・ウェクスラー)
  • 蛇の穴(ミレン・ブレンド、フランク・パートス)

1948年(第20回)

  • ■ 作品賞:
    「紳士協定」
  • ■ 最多受賞:
    「紳士協定」(3部門)
    「三十四丁目の奇蹟」(3部門)
  • ■ 最多ノミネート:
    「紳士協定」(8個)

1949年↑ | 1948年 | 1947年↓

1948年
部門 受賞 ノミネート
作品賞 「紳士協定」

紳士協定

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監督:エリア・カザン

人種差別と偏見について探求する社会派ドラマ。

舞台はニューヨーク。主人公(グレゴリー・ペック)は、ユダヤ人であることを隠して上流階級のホテルで働くことになる。ホテルの社交界に入り込みながら、差別や偏見に直面する。

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  • 「気まぐれ天使」
    監督:ヘンリー・コスター
  • 「十字砲火」
    監督:エドワード・ドミトリク
  • 「大いなる遺産」
    監督:デヴィッド・リーン
  • 「三十四丁目の奇蹟」
    監督:ジョージ・シートン
監督賞 エリア・カザン
(紳士協定)
  • ジョージ・キューカー(二重生活)
  • エドワード・ドミトリク(十字砲火)
  • ヘンリー・コスター(気まぐれ天使)
  • デヴィッド・リーン(大いなる遺産)
主演男優賞 ロナルド・コールマン
(二重生活)
  • ジョン・ガーフィールド(ボディ・アンド・ソウル)
  • グレゴリー・ペック(紳士協定)
  • ウィリアム・パウエル(ライフ・ウィズ・ファーザー)
  • マイケル・レッドグレイヴ(喪服の似合うエレクトラ)
主演女優賞 ロレッタ・ヤング
(ミネソタの娘)
  • ジョーン・クロフォード(失われた心)
  • スーザン・ヘイワード(スマッシュ・アップ)
  • ドロシー・マクガイア(紳士協定)
  • ロザリンド・ラッセル(喪服の似合うエレクトラ)
助演男優賞 エドマンド・グウェン
(三十四丁目の奇蹟)
  • チャールズ・ビックフォード(ミネソタの娘)
  • トーマス・ゴメス(桃色の馬に乗れ)
  • ロバート・ライアン(十字砲火)
  • リチャード・ウィドマーク(死の接吻)
助演女優賞 セレステ・ホルム
(紳士協定)
  • エセル・バリモア(パラダイン夫人の恋)
  • グロリア・グレアム(十字砲火)
  • マージョリー・メイン(卵と私)
  • アン・リヴィア(紳士協定)
脚本賞 独身者と女学生
(シドニィ・シェルダン)
  • 靴みがき(セルジオ・アミデイ、アドルフォ・フランチ、チェザーレ・ヴィオラ、チェザーレ・ザヴァッティーニ)
  • 殺人狂時代(チャールズ・チャップリン)
  • 二重生活(ルース・ゴードン、ガーソン・ケニン)
  • ボディ・アンド・ソウル(エイブラハム・ポロンスキー)
脚色賞 三十四丁目の奇蹟
(ジョージ・シートン)
  • 大いなる遺産(デヴィッド・リーン、ロナルド・ニーム、アンソニー・ハヴロック=アラン)
  • 影なき殺人(リチャード・マーフィ)
  • 十字砲火(ジョン・パクストン)
  • 紳士協定(モス・ハート)

1947年(第19回)

  • ■ 作品賞:
    「我等の生涯の最良の年」
  • ■ 最多受賞:
    「我等の生涯の最良の年」(7部門)
  • ■ 最多ノミネート:
    「我等の生涯の最良の年」(8個)

1948年↑ | 1947年 | 1946年↓

1947年
部門 受賞 ノミネート
作品賞 「我等の生涯の最良の年」

我等の生涯の最良の年

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監督:ウィリアム・ワイラー

戦場から戻ってきた3人の男を描いた。第二次世界大戦に勝利した米国だったが、元兵士たちは家庭や職場で様々な悩みや問題を抱えてきた。

爆撃手だった青年フレッド、元銀行員の陸軍軍曹のアル、両手を失った若い水兵のホーマー。戦勝国が負った深い傷を浮き彫りにした。

ワイラー監督は既にオスカーに輝いていた大物映画人だったが、記録映画撮影のために従軍した。戦争の恐ろしさを身をもって経験し、復員後の一作目として本作に挑んだ。

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  • 「ヘンリィ五世」
    監督:ローレンス・オリヴィエ
  • 「素晴らしき哉、人生!」
    監督:フランク・キャプラ
  • 「剃刀の刃」
    監督:エドマンド・グールディング
  • 「子鹿物語」
    監督:クラレンス・ブラウン
監督賞 ウィリアム・ワイラー
(我等の生涯の最良の年)
  • クラレンス・ブラウン(子鹿物語)
  • フランク・キャプラ(素晴らしき哉、人生!)
  • デヴィッド・リーン(逢びき)
  • ロバート・シオドマク(殺人者)
主演男優賞 フレドリック・マーチ
(我等の生涯の最良の年)
  • ローレンス・オリヴィエ(ヘンリィ五世)
  • ラリー・パークス(ジョルスン物語)
  • グレゴリー・ペック(子鹿物語)
  • ジェームズ・ステュアート(素晴らしき哉、人生!)
主演女優賞 オリヴィア・デ・ハヴィランド
(遥かなる我が子)
  • セリア・ジョンソン(逢びき)
  • ジェニファー・ジョーンズ(白昼の決闘)
  • ロザリンド・ラッセル(世界の母)
  • ジェーン・ワイマン(子鹿物語)
助演男優賞 ハロルド・ラッセル
(我等の生涯の最良の年)
  • チャールズ・コバーン(育ちゆく年)
  • ウィリアム・デマレスト(ジョルスン物語)
  • クロード・レインズ(汚名)
  • クリフトン・ウェッブ(剃刀の刃)
助演女優賞 アン・バクスター
(剃刀の刃)
  • エセル・バリモア(らせん階段)
  • リリアン・ギッシュ(白昼の決闘)
  • フローラ・ロブソン(サラトガ本線)
  • ゲイル・ソンダガード(アンナとシャム王)
脚本賞 第七のヴェール
(ミュリエル・ボックス、シドニー・ボックス)
  • 青い戦慄(レイモンド・チャンドラー)
  • 汚名(ベン・ヘクト)
  • アラスカ珍道中(ノーマン・パナマ、メルヴィン・フランク)
  • 天井桟敷の人々(ジャック・プレヴェール)
脚色賞 我等の生涯の最良の年
(ロバート・E・シャーウッド)
  • 無防備都市(セルジオ・アミデイ、フェデリコ・フェリーニ)
  • アンナとシャム王(サリー・ベンソン、タルボット・ジェニングス)
  • 逢びき(アンソニー・ハヴロック=アラン、デヴィッド・リーン、ロナルド・ニーム)
  • 殺人者(アンソニー・ヴェイラー)

1946年(第18回)

  • ■ 作品賞:
    「失われた週末」
  • ■ 最多受賞:
    「失われた週末」(4部門)
  • ■ 最多ノミネート:
    「聖メリーの鐘」(8個)

1947年↑ | 1946年 | 1945年↓

1946年
部門 受賞 ノミネート
作品賞 「失われた週末」

失われた週末

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監督:ビリー・ワイルダー

映画史上初めて、アルコール依存症という問題に正面から向き合った作品と言われる。 中毒患者の心理と行動を緻密に緊迫感あふれるタッチで描いたことが評価された。

明るいハッピーエンド作品が映画の主流だった時代。酔っ払いといえば、笑いを誘う滑稽な存在だった。

名匠ビリー・ワイルダー監督に、初めてのオスカーをもたらした。 当時39歳。すでに脚本家として4度ノミネートされ、さらに前作「深夜の告白」は作品賞、監督賞にもノミネートされていた。 本作では、作品賞に加えて、監督賞、脚本賞も獲った。

ワイルダー監督はこの12年前の1934年にナチ台頭のドイツを逃れ、アメリカに亡命した。

本作の後も20年にわたって「サンセット大通り」「アパートの鍵貸します」などのワイルダー作品がオスカーをにぎわせた。

【あらすじ】物語の舞台はニューヨーク。売れない作家ドンは重度のアルコール依存症に陥っている。3年来の恋人の女性ヘレンは、懸命に彼を世話し、立ち直らせようとする。しかし、ドンは口実をつくってはバーに入り浸り、買った酒は巧みに隠した。やがて倒れて中毒患者の収容所に入れられる。怖くなって逃げだすが、禁断症状と幻覚に苦しめられる。

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  • 「錨を上げて」
    監督:ジョージ・シドニー
  • 「聖メリーの鐘」
    監督:レオ・マッケリー
  • 「ミルドレッド・ピアース」
    監督:マイケル・カーティス
  • 「白い恐怖」
    監督:アルフレッド・ヒッチコック
主演女優賞 ジョーン・クロフォード
(ミルドレッド・ピアース)
  • イングリッド・バーグマン(聖メリーの鐘)
  • ジェニファー・ジョーンズ(ラヴレター)
  • グリア・ガースン(愛の決断)
  • ジーン・ティアニー(哀愁の湖)
助演男優賞 ジェームズ・ダン
(ブルックリン横丁)
  • マイケル・チェーホフ(白い恐怖)
  • J・キャロル・ネイシュ(ベニイの勲章)
  • ジョン・ドール(小麦は緑)
  • ロバート・ミッチャム(G・I・ジョウ)
助演女優賞 アン・リヴィア
(緑園の天使)
  • イヴ・アーデン(ミルドレッド・ピアース)
  • アン・ブライス(ミルドレッド・ピアース)
  • アンジェラ・ランズベリー(ドリアン・グレイの肖像)
  • ジョーン・ローリング(小麦は緑)
脚本賞 Marie-Louise/マリー・ルイーズ
(リチャード・シュヴァイザー)
  • 百万人の音楽(B・カムデン、A・グリーン)
  • 傷だらけの勝利(ミルトン・ホームズ)
  • What Next, Corporal Hargrove?/ワッツ・ネスクト、コーポラル・ハーグローヴ?(ハリー・カーニッツ)
  • 犯罪王ディリンジャー(フィリップ・ヨーダン)
脚色賞 失われた週末
(チャールズ・ブラケット、ビリー・ワイルダー)
  • G・I・ジョウ(レオポルド・アトラス、ガイ・エンドア、フィリップ・スティーヴンソン)
  • ブルックリン横丁(テス・スレシンジャー、フランク・デイヴィス)
  • ミルドレッド・ピアース(ロナルド・マクドゥガル)
  • Pride of the Marines/プライド・オブ・ザ・マリーンズ(アルバート・マルツ)

1945年(第17回)

  • ■ 作品賞:
    「我が道を往く」
  • ■ 最多受賞:
    「我が道を往く」(7部門)
  • ■ 最多ノミネート:
    「我が道を往く」(10個)
    「ウィルソン」(10個)

1946年↑ | 1945年 | 1944年↓

1945年
部門 受賞 ノミネート
作品賞 「我が道を往く」

我が道を往く

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監督:レオ・マッケリー

主演:ビング・クロスビー

ニューヨークの下町のオンボロ教会の神父が、近所の悪童連中を合唱やスポーツで善導していく。ヒューマニズムの映画作家レオ・マッケリー監督が最も円熟味を発揮した一作と評されている。

ささやかな庶民の生き方や牧師の善意、目標のために全身全霊を傾ける姿が共感を呼んだ。戦時下の観客に心なごむ一瞬を与えた。

敗戦後の荒廃した日本でも1946年に公開され、若者らの胸を打った。

【あらすじ】ニューヨーク下町の貧乏な教会に着任したオマリー神父は、不良少年を集めて聖歌隊を組織する。自作楽譜の出版など教会再建に向けて次々と打つ手は成功する。教会が火災に遭うという危機にも、神父はめげない。

<予告編▼>


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  • 「深夜の告白」
    監督:ビリー・ワイルダー
  • 「ガス燈」
    監督:ジョージ・キューカー
  • 「君去りし後」
    監督:ジョン・クロムウェル
  • 「ウィルソン」
    監督:ヘンリー・キング
監督賞 レオ・マッケリー
(我が道を往く)
  • ヘンリー・キング(ウィルソン)
  • アルフレッド・ヒッチコック(救命艇)
  • オットー・プレミンジャー(ローラ殺人事件)
  • ビリー・ワイルダー(深夜の告白)
主演男優賞 ビング・クロスビー
(我が道を往く)
  • シャルル・ボワイエ(ガス燈)
  • バリー・フィッツジェラルド(我が道を往く)
  • ケーリー・グラント(孤独な心)
  • アレクサンダー・ノックス(ウィルソン)
主演女優賞 イングリッド・バーグマン
(ガス燈)
  • ベティ・デイヴィス(愛の終焉)
  • クローデット・コルベール(君去りし後)
  • グリア・ガースン(パーキントン夫人)
  • バーバラ・スタンウィック(深夜の告白)
助演男優賞 バリー・フィッツジェラルド
(我が道を往く)
  • ヒューム・クローニン(第七の十字架)
  • クロード・レインズ(愛の終焉)
  • クリフトン・ウェッブ(ローラ殺人事件)
  • モンティ・ウーリー(君去りし後)
助演女優賞 エセル・バリモア
(孤独な心)
  • ジェニファー・ジョーンズ(君去りし後)
  • アンジェラ・ランズベリー(ガス燈)
  • アグネス・ムーアヘッド(パーキントン夫人)
  • アリン・マクマホン(Dragon Seed/ドラゴン・シード)
脚本賞 ウィルソン
(ラマー・トロッティ)
  • 凱旋の英雄万歳(プレストン・スタージェス)
  • モーガンズ・クリークの奇跡(プレストン・スタージェス)
  • 姉妹と水兵(リチャード・コネル、グラディス・リーマン)
  • Wing and a Prayer/ウィング・アンド・ア・プレイヤー(ジェローム・キャディ)
脚色賞 我が道を往く
(フランク・バトラー、フランク・キャヴェット)
  • 深夜の告白(ビリー・ワイルダー、レイモンド・チャンドラー)
  • ガス燈(ジョン・ヴァン・ドルーテン、ウォルター・ライシュ、ジョン・L・ボルダーストン)
  • ローラ殺人事件(ジェイ・ドラトラー、サミュエル・ホッフェンシュタイン、エリザベス・ラインハルト)
  • 若草の頃(フレッド・F・フィンクルホフ、アーヴィング・ブレッチャー)

1944年(第16回)

  • ■ 作品賞:
    「カサブランカ」
  • ■ 最多受賞:
    「聖処女」(4部門)
  • ■ 最多ノミネート:
    「聖処女」(12個)

1945年↑ | 1944年 | 1943年↓

1944年
部門 受賞 ノミネート
作品賞 「カサブランカ」

カサブランカ

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監督:マイケル・カーティス

※誰もが認める歴史的名作であり、永遠のラブロマンス。珠玉の名セリフでも知られる。

恋愛映画の史上ナンバー1に選ばれ続けている。オスカー作品賞の受賞作ランキングでも、「ゴッドファーザー」などと常に歴代1位を争っている。脚本も秀逸で、米脚本家組合(WGA)が2006年に選んだ歴代の脚本ランキングで1位になった。

オスカーでは作品賞に加えて、監督賞、脚色賞、アービング・G・サルバーグ賞を受賞し、計4冠。

第二次大戦下のモロッコを舞台に、揺れ動く男女の愛と勇気を描いた。ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン主演。

【物語】1940年、フランス領モロッコの首都カサブランカ。酒場を経営する米国人リック(ハンフリー・ボガート)は、パリで別れた恋人イルザ(イングリッド・バーグマン)と再会する。だが、彼女はレジスタンスのリーダー(ポール・ヘンリード)の妻だった。

<予告編▼>

<挿入歌「時の過ぎゆくままに」▼>


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  • 「誰が為に鐘は鳴る」
    監督:サム・ウッド
  • 「天国は待ってくれる」
    監督:エルンスト・ルビッチ
  • 「町の人気者」
    監督:クラレンス・ブラウン
  • 「軍旗の下に」
    監督:ノエル・カワード 他
  • 「キュリー夫人」
    監督:マーヴィン・ルロイ
  • 「The More the Merrier/ザ・モア・ザ・メリア」
    監督:ジョージ・スティーヴンス
  • 「牛泥棒」
    監督:ウィリアム・A・ウェルマン
  • 「聖処女」
    監督:ヘンリー・キング
  • 「ラインの監視」
    監督:ハーマン・シュムリン
監督賞 マイケル・カーティス
(カサブランカ)
  • ジョージ・スティーヴンス(The More the Merrier/ザ・モア・ザ・メリア)
  • エルンスト・ルビッチ(天国は待ってくれる)
  • ヘンリー・キング(聖処女)
  • クラレンス・ブラウン(町の人気者)
主演男優賞 ポール・ルーカス
(ラインの監視)
  • ハンフリー・ボガート(カサブランカ)
  • ゲイリー・クーパー(誰が為に鐘は鳴る)
  • ウォルター・ピジョン(キュリー夫人)
  • ミッキー・ルーニー(町の人気者)
主演女優賞 ジェニファー・ジョーンズ
(聖処女)
  • イングリッド・バーグマン(誰が為に鐘は鳴る)
  • ジーン・アーサー(The More the Merrier)
  • ジョーン・フォンテイン(永遠の処女)
  • グリア・ガースン(キュリー夫人)
助演男優賞 チャールズ・コバーン
(陽気なルームメイト)
  • エイキム・タミロフ(誰が為に鐘は鳴る)
  • クロード・レインズ(カサブランカ)
  • チャールズ・ビックフォード(聖処女)
  • J・キャロル・ネイシュ(サハラ戦車隊)
助演女優賞 カティーナ・パクシヌー
(誰が為に鐘は鳴る)
  • ルシル・ワトソン(ラインの監視)
  • ポーレット・ゴダード(So Proudly We Hail!/ソー・プラウディ・ウィー・ハイル)
  • グラディス・クーパー(聖処女)
  • アン・リヴィア(聖処女)
脚本賞 カナリヤ姫
(ノーマン・クラスナー)
  • 軍旗の下に(ノエル・カワード)
  • 電撃作戦(リリアン・ヘルマン)
  • 空軍/エア・フォース(ダドリー・ニコルズ)
  • So Proudly We Hail!/ソー・プラウディ・ウィー・ハイル(アラン・スコット)
脚色賞 カサブランカ
(ジュリアス・J・エプスタイン、フィリップ・G・エプスタイン、ハワード・コッチ)
  • ラインの監視(リリアン・ヘルマン、ダシール・ハメット)
  • 浮世はなれて(ナナリー・ジョンソン)
  • The More the Merrier(リチャード・フローノイ、ルイス・R・フォスター、フランク・ロス、ロバート・ラッセル)
  • 聖処女(ジョージ・シートン)

1943年(第15回)

  • ■ 作品賞:
    「ミニヴァー夫人」
  • ■ 最多受賞:
    「ミニヴァー夫人」(6部門)
  • ■ 最多ノミネート:
    「ミニヴァー夫人」(12個)

1944年↑ | 1943年 | 1942年↓

1943年
部門 受賞 ノミネート
作品賞 「ミニヴァー夫人」

ミニヴァー夫人

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監督:ウィリアム・ワイラー

第二次世界大戦下のイギリスの銃後生活を描いた。 ナチスドイツ軍の空襲を受けるロンドンで、 夫人がさまざまな不安や不自由を抱えながら、 めげずにしっかりと生きている姿をドラマ化した。

原作は、英国の新聞に連載された随筆。

戦意高揚に役立つとして、米ルーズベルト大統領は公開を急がせたという。 実際、リアルな描写もあいまって、戦争中のムードにはまって大成功した。

若き名匠としてハリウッドを支えていたウィリアム・ワイラー監督は、 本作でついに初のオスカーを獲得した。 当時40歳ながら、すでに6本の作品賞ノミネートを出しており、 受賞が待望されていた。

ワイラー監督は、本作の後の1942年に米陸軍に加わった。 帰還後、戦争の「負」の面を描いた「我等の生涯の最良の年」で再びオスカーを総なめすることになる。

<予告編▼>


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  • 「潜水艦轟沈す」
    監督:マイケル・パウエル
  • 「嵐の青春」
    監督:サム・ウッド
  • 「偉大なるアンバーソン家の人々」
    監督:オーソン・ウェルズ
  • 「The Pied Piper」
    監督:アーヴィング・ピシェル
  • 「打撃王」
    監督:サム・ウッド
  • 「心の旅路」
    監督:マーヴィン・ルロイ
  • 「希望の降る街」
    監督:ジョージ・スティーヴンス
  • 「Wake Island」
    監督:ジョン・ファロー
  • 「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」
    監督:マイケル・カーティス
監督賞 ウィリアム・ワイラー
(ミニヴァー夫人)
  • マイケル・カーティス(ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ)
  • ジョン・ファロー(ウェーク島攻防戦)
  • マーヴィン・ルロイ(心の旅路)
  • サム・ウッド(嵐の青春)
主演男優賞 ジェームズ・キャグニー
(ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ)
  • ロナルド・コールマン(心の旅路)
  • ゲイリー・クーパー(打撃王)
  • ウォルター・ピジョン(ミニヴァー夫人)
  • モンティ・ウーリー(The Pied Piper)
主演女優賞 グリア・ガースン(ミニヴァー夫人)
  • ベティ・デイヴィス(情熱の航路)
  • キャサリン・ヘプバーン(女性No.1)
  • ロザリンド・ラッセル(My Sister Eileen)
  • テレサ・ライト(打撃王)
助演男優賞 ヴァン・ヘフリン
(Johnny Eager)
  • ウィリアム・ベンディックス(ウェーク島攻防戦)
  • ウォルター・ヒューストン(ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ)
  • フランク・モーガン(Tortilla Flat)
  • ヘンリー・トラヴァース(ミニヴァー夫人)
助演女優賞 テレサ・ライト
(ミニヴァー夫人)
  • グラディス・クーパー(情熱の航路)
  • アグネス・ムーアヘッド(偉大なるアンバーソン家の人々)
  • スーザン・ピータース(心の旅路)
  • メイ・ウィッティ(ミニヴァー夫人)
脚本賞 女性No.1
(リング・ラードナー・Jr、マイケル・カーニン)
  • Wake Island(W・R・バーネット、フランク・バトラー)
  • モロッコへの道(フランク・バトラー、ドン・ハートマン)
  • The War Against Mrs. Hadley(ジョージ・オッペンハイマー)
  • わが一機未帰還(マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー)
脚色賞 ミニヴァー夫人
(ジョージ・フローシェル、ジェームズ・ヒルトン、クローディン・ウェスト、アーサー・ウィンペリス)
  • 潜水艦轟沈す(ロドニー・アックランド、エメリック・プレスバーガー)
  • 希望の降る街(シドニー・バックマン、アーウィン・ショウ)
  • 心の旅路(ジョージ・フローシェル、クローディン・ウェスト、アーサー・ウィンペリス)
  • 打撃王(ジョー・スワーリング、ハーマン・マンキウィッツ)

1942年(第14回)

  • ■ 作品賞:
    「わが谷は緑なりき」
  • ■ 最多受賞:
    「わが谷は緑なりき」(5部門)
  • ■ 最多ノミネート:
    「ヨーク軍曹」(11個)

1943年↑ | 1942年 | 1941年↓

1942年
部門 受賞 ノミネート
作品賞 「わが谷は緑なりき」

わが谷は緑なりき

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監督:ジョン・フォード

「市民ケーン」が作品賞をとれなかった年として有名だ。市民ケーンのモデルとなった新聞王ハーストのネガティブ・キャンペーンによって、「わが谷は緑なりき」が漁夫の利を得たというイメージが強い。

とはいえ、「わが谷は緑なりき」も、映画史上最大の巨匠ジョン・フォードの傑作群の一つとして当時から讃えられていたのも事実。

ジョン・フォードは生涯において、7個のオスカーを獲得した。 このうち監督賞の受賞回数は4回であり、史上最多記録を保持ている。

しかし、作品賞となると、受賞したのは本作だけだった。西部劇の傑作「駅馬車」も、戦後の代表作となる「静かなる男」も、作品賞はノミネートどまりだった。

そんな本作は、フォードの得意分野として知られる西部劇ではなく、郷土劇。19世紀末のウェールズが炭鉱町が舞台。平凡な一家の人生を、静かなタッチで情感豊かに描いた。

「家族の団結」というテーマ性も、戦時中のムードと相性が良かった。

なお、監督賞は、前年に続きジョン・フォードの2年連続受賞となった。

<ジョン・フォード>アイルランド系米国人。1895年2月1日、米メーン州生まれ。本名ショーン・アロイシャス・オフィーニー。大道具係、俳優、助監督を経て、2017年に監督に。デビュー作から遺作「荒野の女たち」(1966年)まで監督作はなんと137本。すべては職人技のたまもの。1973年、癌により死去。享年78歳。

<予告編▼>


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  • 「市民ケーン」
    監督:オーソン・ウェルズ
  • 「塵に咲く花」
    監督:マーヴィン・ルロイ
  • 「幽霊紐育を歩く」
    監督:アレクサンダー・ホール
  • 「Hold Back the Dawn」
    監督:ミッチェル・ライセン
  • 「偽りの花園」
    監督:ウィリアム・ワイラー
  • 「マルタの鷹」
    監督:ジョン・ヒューストン
  • 「我が道は遠けれど」
    監督:アーヴィング・ラパー
  • 「ヨーク軍曹」
    監督:ハワード・ホークス
  • 「断崖」
    監督:アルフレッド・ヒッチコック
監督賞 ジョン・フォード
(わが谷は緑なりき)
  • ウィリアム・ワイラー(偽りの花園)
  • アレクサンダー・ホール(幽霊紐育を歩く)
  • ハワード・ホークス(ヨーク軍曹)
  • オーソン・ウェルズ(市民ケーン)
主演男優賞 ゲイリー・クーパー
(ヨーク軍曹)
  • ウォルター・ヒューストン(悪魔の金)
  • ロバート・モンゴメリー(幽霊紐育を歩く)
  • ケーリー・グラント(愛のアルバム)
  • オーソン・ウェルズ(市民ケーン)
主演女優賞 ジョーン・フォンテイン
(断崖)
  • ベティ・デイヴィス(偽りの花園)
  • オリヴィア・デ・ハヴィランド(Hold Back the Dawn)
  • グリア・ガースン(塵に咲く花)
  • バーバラ・スタンウィック(教授と美女)
助演男優賞 ドナルド・クリスプ
(わが谷は緑なりき)
  • ウォルター・ブレナン(ヨーク軍曹)
  • チャールズ・コバーン(The Devil and Miss Jones)
  • ジェームズ・グリーソン(幽霊紐育を歩く)
  • シドニー・グリーンストリート(マルタの鷹)
助演女優賞 メアリー・アスター
(偉大な嘘)
  • サラ・オールグッド(わが谷は緑なりき)
  • パトリシア・コリンジ(偽りの花園)
  • テレサ・ライト(偽りの花園)
  • マーガレット・ウィッチャーリー(ヨーク軍曹)
脚本賞 市民ケーン
(ハーマン・J・マンキーウィッツ、オーソン・ウェルズ)
  • The Devil and Miss Jones(ノーマン・クラスナー)
  • ヨーク軍曹(エイベム・フィンケル、ハリー・チャンドリー、ジョン・ヒューストン、ハワード・コッチ)
  • Tall, Dark and Handsome(カール・タンバーグ、ダーレル・ウェア)
  • 愛の鐘はキッスで鳴った(ポール・ジャリコ)
脚色賞 幽霊紐育を歩く
(シートン・I・ミラー、シドニー・バックマン)
  • Hold Back the Dawn(チャールズ・ブラケット、ビリー・ワイルダー)
  • わが谷は緑なりき(フィリップ・ダン)
  • 偽りの花園(リリアン・ヘルマン)
  • マルタの鷹(ジョン・ヒューストン)

1941年(第13回)

  • ■ 作品賞:
    「レベッカ」
  • ■ 最多受賞:
    「バグダッドの盗賊」(3部門)
  • ■ 最多ノミネート:
    「レベッカ」(11個)

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1941年
部門 受賞 ノミネート
作品賞 「レベッカ」

レベッカ

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監督:アルフレッド・ヒッチコック

スリラーの巨匠ヒッチコック監督のサイコ・スリラー映画。有力候補だったチャップリン監督の「独裁者」に競り勝った。

不安にさいなまれる女性の心理を、ヒッチコックが様々な小道具とリアクション撮影で描いていく。 ゆったりとしたシーンの中にショック演出を加え、ドキンとさせられる。

ヒッチコック監督は生涯、個人として5回オスカーにノミネートされた。 いずれも監督賞だったが、本作「レベッカ」が最初だった。 惜しくも監督賞の受賞は逃したが、作品賞は獲った。 (ただし、本作ではプロデューサーを兼務していなかったため、『受賞者』にはならなかった)

英国人のヒッチコックは26歳で監督デビューし、1934年「暗殺者の家」で成功してからスリラー専門となった。 1938年、イギリスから黄金期の米国ハリウッドへと拠点を移した。本作が米国での第1弾の作品だった。

第2弾となる「海外特派員」も本年の作品賞にノミネートされた。

映画評論家の淀川長治さんによれば「ヒッチコックはアメリカで自分をお披露目するにあたり、美と恐怖の隣り合わせの疑惑とロマンを『レベッカ』で、連続アクション風のアクションを『海外特派員』で鮮やかに見せた」という。

プロデューサーのデビッド・セルズニックは、前年の「風と共に去りぬ」に続く受賞で作品賞2連覇となった。

<アルフレッド・ヒッチコック>1899年、ロンドン郊外レインストーンで生まれる。15歳で父を失い、働きながらロンドン大美術学部聴講生となった。20歳で字幕デザイナーとして映画界に入った。1980年死去。享年80歳。

【あらすじ】米国の若い女性が、イギリスの富豪と出会い、2度目の妻となる。 彼の荘園に行くと、邸内には前妻レベッカの思い出に満ちていた。 不気味な家政婦から嫌がらせを受け、レベッカの従兄につきまとわれる。

<予告編▼>


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  • 「凡てこの世も天国も」
    監督:アナトール・リトヴァク
  • 「海外特派員」
    監督:アルフレッド・ヒッチコック
  • 「怒りの葡萄」
    監督:ジョン・フォード
  • 「独裁者」
    監督:チャールズ・チャップリン
  • 「恋愛手帖」
    監督:サム・ウッド
  • 「月光の女」
    監督:ウィリアム・ワイラー
  • 「果てなき航路」
    監督:ジョン・フォード
  • 「我等の町」
    監督:サム・ウッド
  • 「フィラデルフィア物語」
    監督:ジョージ・キューカー
監督賞 ジョン・フォード
(怒りの葡萄)
  • ジョージ・キューカー(フィラデルフィア物語)
  • アルフレッド・ヒッチコック(レベッカ)
  • サム・ウッド(恋愛手帖)
  • ウィリアム・ワイラー(月光の女)
主演男優賞 ジェームズ・ステュアート
(フィラデルフィア物語)
  • チャールズ・チャップリン(独裁者)
  • ヘンリー・フォンダ(怒りの葡萄)
  • レイモンド・マッセイ(エイブ・リンカーン)
  • ローレンス・オリヴィエ(レベッカ)
主演女優賞 ジンジャー・ロジャース
(恋愛手帖)
  • ベティ・デイヴィス(月光の女)
  • ジョーン・フォンテイン(レベッカ)
  • キャサリン・ヘプバーン(フィラデルフィア物語)
  • マーサ・スコット(我等の町)
助演男優賞 ウォルター・ブレナン
(西部の男)
  • アルベルト・バッサーマン(海外特派員)
  • ウィリアム・ガーガン(They Knew What They Wanted)
  • ジャック・オーキー(独裁者)
  • ジェームズ・スティーヴンソン(月光の女)
助演女優賞 ジェーン・ダーウェル
(怒りの葡萄)
  • ジュディス・アンダーソン(レベッカ)
  • ルース・ハッセイ(フィラデルフィア物語)
  • バーバラ・オニール(凡てこの世も天国も)
  • マージョリー・ランボー(桜草の丘)
脚本賞 偉大なるマッギンティ
(プレストン・スタージェス)
  • 紐育の天使(ベン・ヘクト)
  • 偉人エーリッヒ博士(ノーマン・バーンサイド、ハインツ・ヘラルド、ジョン・ヒューストン)
  • 海外特派員(チャールズ・ベネット、ジョーン・ハリソン)
  • 独裁者(チャールズ・チャップリン)
脚色賞 フィラデルフィア物語
(ドナルド・オグデン・スチュワート)
  • 怒りの葡萄(ナナリー・ジョンソン)
  • 恋愛手帖(ダルトン・トランボ)
  • 果てなき航路(ダドリー・ニコルズ)
  • レベッカ(ロバート・E・シャーウッド、ジョーン・ハリソン)

1940年(第12回)

  • ■ 作品賞:
    「風と共に去りぬ」
  • ■ 最多受賞:
    「風と共に去りぬ」(8部門)
  • ■ 最多ノミネート:
    「風と共に去りぬ」(13個)

1941年↑ | 1940年 | 1939年→

1940年
部門 受賞 ノミネート
作品賞 「風と共に去りぬ」

風と共に去りぬ

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監督:ヴィクター・フレミング

「不朽の名作」といえば、この映画を思い浮かべる人も多いだろう。 アメリカに限らず世界で「感動映画」の代名詞のように語り継がれてきた。アカデミー賞は10部門受賞。

大物プロデューサー、デビッド・O・セルズニックが、小説家マーガレット・ミッチェル女史から映画化権を獲得。 ビクター・フレミングを監督に起用し、当時としては破格の製作費600万ドルを投じて作り上げた。

南北戦争が始まる直前の南部ジョージア州。 大農場主の娘スカーレットの波乱万丈の人生が圧倒的スケールで描かれた。

野性的なバトラーを演じたクラーク・ゲーブル、そしてスカーレット役ビビアン・リーの名演。 アトランタ市街の大炎上など見せ場シーンの迫力も圧巻。 カラーの彩色技術も称賛された。 マックス・スタイナーの音楽なども見事にマッチ。

インフレ率を加味した興行収入(北米)は、歴代1位を維持している。

1939年の作品だが、日本で最初に公開されたのは戦後の1952年。 多くの人たちが、豪華な衣装やビビアン・リーの美しさに魅了された。 その後も数年おきに映画館で再上映。 1967年のリバイバルでは、東京の映画館に連日長蛇の列ができた。 洋画の代表的な名作として記憶に残された。

<予告編▼>

<劇伴「タラのテーマ」▼>


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 説明ページ→

  • 「愛の勝利」
    監督:エドマンド・グールディング
     予告編(字幕なし)→
  • 「チップス先生さようなら」
    監督:サム・ウッド
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  • 「邂逅」
    監督:レオ・マッケリー
  • 「スミス都へ行く」
    監督:フランク・キャプラ
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  • 「ニノチカ」
    監督:エルンスト・ルビッチ
  • 「廿日鼠と人間」
    監督:ルイス・マイルストン
     予告編(字幕なし)→
  • 「駅馬車」
    監督:ジョン・フォード
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  • 「オズの魔法使」
    監督:ヴィクター・フレミング
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    ※テーマ曲「オーバー・ザ・レインボー(虹の彼方に)」でおなじみのジュディ・ガーランド主演の古典的名作。
  • 「嵐が丘」
    監督:ウィリアム・ワイラー
     U-NEXT→
監督賞 ヴィクター・フレミング
(風と共に去りぬ)
  • フランク・キャプラ(スミス都へ行く)
  • ジョン・フォード(駅馬車)
  • サム・ウッド(チップス先生さようなら)
  • ウィリアム・ワイラー(嵐が丘)
主演男優賞 ロバート・ドーナット
(チップス先生さようなら)
  • クラーク・ゲーブル(風と共に去りぬ)
  • ローレンス・オリヴィエ(嵐が丘)
  • ミッキー・ルーニー(青春一座)
  • ジェームズ・ステュアート(スミス都へ行く)
主演女優賞 ヴィヴィアン・リー
(風と共に去りぬ)
  • ベティ・デイヴィス(愛の勝利)
  • アイリーン・ダン(邂逅)
  • グレタ・ガルボ(ニノチカ)
  • グリア・ガースン(チップス先生さようなら)
助演男優賞 トーマス・ミッチェル
(駅馬車)
  • ブライアン・エイハーン(革命児ファレス)
  • ハリー・ケリー(スミス都へ行く)
  • ブライアン・ドンレヴィ(ボー・ジェスト)
  • クロード・レインズ(スミス都へ行く)
助演女優賞 ハティ・マクダニエル
(風と共に去りぬ)
  • オリヴィア・デ・ハヴィランド(風と共に去りぬ)
  • ジェラルディン・フィッツジェラルド(嵐が丘)
  • エドナ・メイ・オリバー(モホークの太鼓)
  • マリア・オースペンスカヤ(邂逅)
脚色賞 風と共に去りぬ
(シドニー・ハワード)
  • チップス先生さようなら(ロバート・C・シェリフ、クローディン・ウェスト、エリック・マシュウィッツ)
  • スミス都へ行く(シドニー・バックマン)
  • ニノチカ(チャールズ・ブラケット、ビリー・ワイルダー、ワルター・ライシュ)
  • 嵐が丘(チャールズ・マッカーサー、ベン・ヘクト)

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