歴代の受賞者

2020年代の主演男優賞

 | 2024 | 2023 | 2022 | 2021 | 2020 | 

2020年代 | 2010年代↓

受賞 ノミネート
2024 3月11日(月)発表
  • キリアン・マーフィー
    「オッペンハイマー」
    キリアン・マーフィー
    過去のノーラン作品を支えてきた脇役が、驚愕の底力を発揮した。 パラドックスに満ち、組み合わせパズルのような複雑な人物像を見事に表現。 大げさな言い回しや表情を排したリアリズム演技で作品に思いっ切り溶け込み、歴史的な秀作ドラマ誕生の立役者となった。
    アイルランド人。 1976年5月、教育者の家系に生まれた。
    続きを開く▼ 10代のころはロックバンド少年としてギター、歌唱、作曲に励んだ。 大学で芝居に興味を持ち始め、 20歳のとき地元の劇団のオーディションを受ける。 後にトニー賞を受賞する劇作家エンダ・ウォルシュの目に留まり、ウォルシュの芝居「ディスコ・ピッグス」で精神的に不安定な少年を演じ、俳優デビューを果たした。 この作品は好評を博し、地元だけで3週間の公演の予定だったのが、欧州やカナダなどを2年間にわたりツアーすることとなった。 ウォルシュにとって出世作となった。 マーフィーは大学とバンドを辞めた。
    この舞台での演技が、 英国人監督ダニー・ボイル氏のゾンビ映画「28日後」の配役ディレクターの目に留まり、主役に抜擢。線の細さ、どことなくも夢想的な雰囲気は、作品に見事にマッチした。これが大ヒットになり、マーフィー個人も世界的なブレイクを果たした。
    その後、ノーラン監督のバットマン映画の第一弾「バットマン・ビギンズ」の主人公のオーディションを受ける。主役は逃したが、ノーラン監督は眼の魅力に圧倒され、悪役スケアクロウとして起用した。
    それ以来、マーフィーは「バットマン」3部作のほか、「インセプション」「ダンケルク」といったノーラン監督の名作に出演したが、「いつかノーラン作品で主役を」という願望を持っていたという。
    【前哨戦での受賞】
    ・SAGアワード(俳優組合賞)
    ・英国アカデミー賞
    ・ゴールデングローブ賞(ドラマ部門)
    ・ワシントン批評家賞
    ・アトランタ批評家賞
    ・フェニックス批評家賞
    ・フィラデルフィア批評家賞
    ・セントルイス批評家賞
    動画集を開く▼ <登場シーンなど▼>


    <ゴールデングローブ賞の受賞スピーチ▼>


    <昔の歌唱シーン▼>


    <バットマンでの登場シーン▼>


    <「28日後」での登場シーン▼>


    <「オッペンハイマー」出演者3人のインタビュー▼>



  • ポール・ジアマッティ
    「ホールドオーバーズ」
    ポール・ジアマッティ
    米国民に長く親しまれ、愛される三枚目。
    全寮制の学校の教師を演じた。 短気で毒舌だが、 優れた知性と強い信念を持つ奥深いキャラクター。 滑稽かつ味わい深い演技で物語を推進した。 他の登場人物との波長もぴったりで、 職人芸的な役者ぶりに称賛が集まった。
    オスカー・ノミネートは2度目。 前回ノミネートは「シンデレラマン」(2005)でのシリアス演技。 その前年、傑作コメディ「サイドウェイ」で絶賛されながらもノミネートから漏れたことは、 オスカーの歴史に残るSnubとして語り草になっている。
    今回、サイドウェイのアレクサンダー・ペイン監督と再びタッグを組み、 得意とする「ひねくれオヤジ」演技の真骨頂を発揮した。
    1967年コネチカット州生まれ。 父親は大学教授、母親は高校教師の母親という教育家系。
    重要な前哨戦となるクリティクス・チョイス賞で、 キリアン・マーフィー(オッペンハイマー)に勝利。 また、教育者たちへの敬意を示したゴールデングローブ賞での受賞スピーチは、 大きな共感を呼んだ。 長年にわたる功績への支持も厚い。
    【前哨戦での受賞】
    ・クリティクス・チョイス賞
    ・ゴールデングローブ賞(コメディ部門)
    ・米国映画評議会議賞(NBR)
    ・シカゴ批評家賞
    ・ボストン批評家賞
    ・ミシガン批評家賞(同点)
    動画集を開く▼ <ゴールデングローブ賞の受賞スピーチ▼>


    <クリティクス・チョイス賞の受賞スピーチ▼>


    <予告編▼>


    <「サイドウェイ」予告編▼>



  • ジェフリー・ライト
    「アメリカン・フィクション」
    ジェフリー・ライト
    【前哨戦での受賞】
    ・サンディエゴ批評家賞
    ・ミシガン批評家賞(同点)


  • ブラッドリー・クーパー
    「マエストロ:その音楽と愛と」
    ブラッドリー・クーパー
    【前哨戦での受賞】
    ・ネバダ批評家賞


  • コールマン・ドミンゴ
    「ラスティン:ワシントンの『あの日』を作った男」
    コールマン・ドミンゴ
    【配信:ネトフリ

主演男優賞
受賞 ノミネート
2023 ブレンダン・フレイザー

「ザ・ホエール」

ブレンダン・フレイザー

過食で体重270キロになった中年教師を演じた。54歳で演技派としての見事なカムバック。

かつて冒険アクション大作「ハムナプトラ」3部作(1999年~2008年)の主人公として大成功を収めた。オスカー作品賞「クラッシュ」でも渋い脇役を演じた。 しかし、その後、うつ病や離婚などが重なり活動が停滞。ハリウッド映画界の第一線から遠ざかった。

2021年に出演した「クライム・ゲーム」(スティーヴン・ソダバーグ監督)は批評家に好評だったが、話題にならなかった。

状況が激変したのは、2022年9月のベネチア国際映画祭。本作「ザ・ホエール」が出品されると、鬱積した感情を抱える中年ならではの演技に称賛の声が集まった。 その後の賞レースでは、若手オースティン・バトラーらと一進一退の星取ゲームを展開した。
続き▼ フレイザーがかつて主催団体トップによるセクハラ問題を告発したゴールデングローブ賞では、バトラーに敗れた。しかし、重要度が高いクリティック・チョイス賞とSAGアワードでは勝利し、米国内での支持の厚さを示した。

迎えたオスカーでは、同じくカムバック劇が話題となった助演男優賞のキー・ホイ・クァンとともに、栄冠を手にした。

【前哨戦での受賞】
・SAGアワード(俳優組合賞)
・クリティック・チョイス賞
・ネバダ批評家賞
・ハリウッド批評家賞

<受賞スピーチ▼>


  • オースティン・バトラー
    「エルヴィス」
    オースティン・バトラー
    ※史上最強のロック歌手エルヴィス・プレスリーになりきった。それまでの脇役中心のキャリアをふまえると大抜擢だったが、見事に期待にこたえた。とりわけライブシーンの身のこなしは圧巻。
    続き▼ 若年期エルヴィスの歌唱場面は、リップシンクでなく自ら唄ったという(後期は本物のエルヴィスとの混成)。
    音楽アーティストの自伝ものとしては、「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディ・マーキュリーに扮したラミ・マレックに匹敵する高評価を得た。実在の著名人を再現する演技はオスカーで有利だが、芸歴の若さが響いたかも。31歳。
    ・英国アカデミー賞
    ・ゴールデングローブ賞(ドラマ部門)
    【配信:アマゾン
    動画集を開く▼ <歌唱シーン「トラブル」▼>


    <歌唱シーン「If I Can Dream」▼>



  • コリン・ファレル
    「イニシェリン島の精霊」
    コリン・ファレル
    ※田舎に暮らす素朴なおじさんを演じた。親友に突然絶交された男の戸惑いと、感情の変化を巧みに表現した。かつての「やんちゃなプレイボーイ」の面影はすっかり消え、演技派への成熟ぶりを印象付けた。
    続き▼ 派手さはないが、物語に説得力をもたらす抜群の演技で、評論家が選ぶ前哨戦での勝率は断トツ1位だった。本年度は「ザ・バットマン」「13人の命」「アフター・ヤン」でも名演を見せ、トータルの活躍ぶりは抜群。46歳。
    【前哨戦での受賞】
    ・ベネチア映画祭
    ・ゴールデングローブ賞(コメディ部門)
    その他▼ ・米国映画評議会議(NBR)
    ・全米映画批評家協会賞(NSFC)
    ・ニューヨーク批評家賞
    ・ボストン批評家賞
    ・アトランタ批評家賞
    ・ワシントン批評家賞
    ・シカゴ批評家賞
    ・フロリダ批評家賞
    ・ヒューストン批評家賞


  • ポール・メスカル
    「アフターサン」
    ポール・メスカル
    ※アイルランド出身の27歳。
    続き▼ 2021年の「ロスト・ドーター」で、脇役として長編映画に初出演した。2作目となる本作は、シャーロット・ウェルズ監督が賞レースの新人監督賞を総なめにして話題となり、初主演となったメスカルも「本年度最もブレイクした俳優」として注目された。
    ・トロント批評家賞


  • ビル・ナイ
    「生きる LIVING」
    ビル・ナイ
    ※巨匠・黒澤明監督「生きる」のリメイク。日本では配給会社の東宝が「アカデミー賞最有力!」と派手に宣伝し、当サイト選定の誇大広告賞の歴代トップに。
    ・ロサンゼルス批評家賞批評家賞

2022 ウィル・スミス

「ドリームプラン」

 ウィル・スミス

3度目のノミネートにして初の受賞。過去に「ALI アリ」(2001年)、「幸せのちから」(2006年)でノミネートされた。黒人として5人目の主演男優賞。

女子テニスの世界トップに君臨した米国人ウィリアムズ姉妹の実在の父親を演じた。 アクの強さやひょうひょうとした立ち振る舞いを見事に再現。 同時に、スミスらしい茶目っ気を加えることで、観客にとって親しみやすいキャラクターを造形した。

自らプロデューサーの一人としても名をつらね、後見役のウィリアムズ姉妹らとともにプロジェクトを推進した。劇場公開と同時にネット配信されたことで、俳優たちの受け取る歩合報酬が減ったことから、自分のギャラの一部を他の出演者たちに回したという逸話もある。

前哨戦では、序盤の評論家系アワードでカンバーバッチに連敗していたが、記者系のゴールデングローブ賞で勝利。その後の映画業界人が選ぶ賞では連勝した。前哨戦での受賞スピーチも「さすがに上手い」と好意的に受け止められた。

受賞当時53歳。俳優歴32年。ラッパーとして芸能活動を開始し、俳優業に進出した。

「インデペンデンス・デイ」「メン・イン・ブラック」などの歴史的ヒット作を含め、 長年の超ドル箱スターとして業界への貢献度は申し分なかった。 オスカーはベテラン勢が有利であることを加味すれば、受賞は確実と予想されていた。

ところが、せっかくのオスカーで授賞式でコメディアンのジョークに立腹し、 生放送中に壇上で殴打する暴行事件を起こし、キャリアが一気にどん底に落ちることとなった。
「ビンタ事件」の顛末▼

授賞式でウィル・スミスは、妻の病気を揶揄(やゆ)するジョークを飛ばしたコメディアンのクリス・ロック(57歳)に激怒。 ステージに駆け上がってビンタを食らわすという事件が起きた。 アカデミー賞の歴史に残る残念な出来事となった。

10年間の出席禁止に

授賞式の後、スミスは映画芸術科学アカデミーから、今後10年間にわたる授賞式への出入り禁止処分を受けた。アカデミー会員の資格返上にも追い込まれた。

クリス・ロック

殴られたクリス・ロック(コメディアン)はこの日、「ドキュメンタリー賞」の発表者(プレゼンター)として登壇していた。ロックは全米トップ級の人気コメディアンであり、アカデミー賞の司会(ホスト)も過去2回務めている(歴代の司会者→)。毒舌系で知られる。

脱毛症をネタに

ロックは受賞者を読み上げる前のトークで、招待席に座っていたセレブたちをいじるジョークを展開。その中で、スミスの妻ジェイダ・ピンケット・スミスに向かって「ジェイダ好きだよ。『GIジェーン 2』が楽しみだね」(Jada, I love you! "GI Jane 2", can't wait to see it. Alright?)と冗談を飛ばした。

ムッとするジェイダ

これは、ジェイダが脱毛症のため髪を短くしていることを揶揄(やゆ)するものだった。人の病気を笑いのネタにするジョークであり、会場では笑いが起きたものの、聞いていたジェイダ本人がムッとするのがテレビ中継でも映し出された。隣のスミスは笑顔だったが、この後席を立ち、壇上へと向かった。身長188cmで強靭な肉体を持つスミスによる殴打シーンは、平手とはいえ、強いインパクトを与えた。

放送禁止用語を絶叫

スミスはクリス・ロックにビンタをした後、席に戻り、放送禁止用語を用いながら、壇上のロックに「妻の名前を出すな!」と叫んだ。 日本のWOWOWを含む一部の国のテレビ放送局は、この暴言を無音声に切り替えずそのまま放送。お茶の間に衝撃を与えた。

受賞スピーチにも批判

その後、スミスは主演男優賞を受賞した。受賞スピーチでは、ビンタ行為について泣きながら弁明した。しかし、自分の行為をむしろ正当化しようとする内容だったと受け止められ、米国内では批判が多く出た。殴ったクリス・ロックに対する謝罪も、この時点ではなかった。(スミスの受賞スピーチ動画→

退場を拒否

主催団体「映画芸術科学アカデミー」の声明によると、暴力行為の後、主催者側がスミスに退場を求めたが、スミスは拒否した。

警察が駆けつける

また、授賞式のテレビ番組プロデューサーが後日ABC放送のインタビュー(動画→)で語ったところによると、現場にはロサンゼルス市警察(LAPD)が駆け付けた。

被害届を出さず

警察は控室に戻ったクリス・ロックに対して、「スミス逮捕」を選択肢の一つとして提示した。そのうえで、被害届を出す意向があるか尋ねた。これに対して、クリス・ロックは被害届に否定的だったという。

映画の主人公キャラが非難声明

授賞式の後、スミスの受賞作となった「ドリームプラン」で主人公のモデルとなったリチャード・ウィリアムズ(テニスのウィリアムズ姉妹の父親)は「自衛でもない限り、人を殴る行為は許されない」とする非難声明を出した。 授賞式でのスミスの受賞発表時の拍手喝采(スタンディング・オベーション)とはうってかわって、他の芸能人からも批判的なコメントが相次いだ。

パーティ動画の拡散も痛手に

式典後のパーティでオスカー像を片手に上機嫌で歌って踊るスミスの動画が拡散したことで、さらに印象が悪くなった。

コメディアンに対する許容範囲が広い

アメリカでは、日本と比べてジョークに対する許容範囲がはるかに広い。 ふだんは問題視されるような発言でも、コメディアンがジョークの一環として口にすると、許される風潮がある。(ただ、人種差別などにつながるようなジョークは厳しく対処される)。

発言はあまり問題視されず

将来的には脱毛ネタのたジョークもデリケートに扱われるようになるのかも知れないが、この時点ではほとんど問題視されなかった。

授賞式への出席を10年間禁止

アカデミーはスミスに対して、10年間にわたって授賞式への出席を禁止する処分を下した。また、スミスはアカデミー会員を辞任した。

ショーのチケットがバカ売れ

事件を受けて、クリス・ロックの米国ツアーの人気はうなぎ上りとなった。アカデミーも声明でクリスに謝罪するとともに、異様な事態を冷静かつ巧みに収拾してくれたことに感謝の意を表わした。

作品説明を開く▼

観客支持率トップの98%

大多数の観客が称賛する一作。ロッテン・トマトの一般観客の評価スコアは候補作の中でトップの98%。

実在の父親がモデル

テニスの世界トップに君臨した姉妹(姉ビーナス・ウィリアムズ、妹セリーナ・ウィリアムズ)の父親の姿を描く。実話をベースにしている。オスカーになじみやすい家族物語であり、スポーツもの。 本年度の作品賞ノミネートの中で、最もアメリカン・ドリーム的なストーリーとなった。

主人公リチャード・ウィリアムズはテニスの素人ながら、娘2人に幼少期からテニスを徹底指導。 娘が力をつけてくると、 経済的に貧しかったにもかかわらず、強引なやり方で超一流のコーチをつけることに成功し、鮮烈なプロデビューへと導いた。 伝説的な姉妹の大活躍の土台をつくった熱血パパとして知られる。 裕福な白人層が中心だった米国テニス界に風穴を開けた存在でもある。

「王様」のような立ち振る舞い

本作は、リチャードの独特な「子育て法」に焦点があてられている。 目先のゲームや一時的な活躍よりも、娘たちの長期的な成功を優先させ、学問や人格形成を重視した教育に邁進する。 一方で、破天荒で独善的な態度により、周囲と様々な軋轢(あつれき)を起こしていく。 その立ち振る舞いはまるで「王様」。映画の原題も「王様リチャード(King Richard)」になっている。

低所得層の苦闘

少数派人種や低所得層の苦労・努力がテーマの一つ。 家族の団結や厚い信仰心もしっかりと描写されている。 米国で重視されがちな価値観が前面に出ており、 変化球のかたまりのような「パワー・オブ・ザ・ドッグ」とは対照的。一般観客が入りやすい作品であることが、作品賞レースで有利に働く可能性がある。 ただ、称賛の嵐の中で、「ややありがちな映画」との声も。

監督は無名の若手

主演ウィル・スミスの熱演に加えて、 助演女優賞ノミネートの妻役アーンジャニュー・エリスが、限られた見せ場で観客の心をわしづかみにした。 監督はほぼ無名の若手レイナルド・マーカス・グリーンが務めたが、名演出と堅実なまとめぶりが光る。 臨場感のあるテニスシーンも好評。

ワーナーの「配信重視」路線

米国では劇場公開と同時にネット配信された。 配給会社ワーナーが自社の配信サービス「HBOマックス」の加入者を増やすため、 2021年のすべての映画を「ネット同時公開」としたためだ。 この方針をめぐっては、映画界から強い反発が出た。 このため、本作は「親劇場派(反ネット配信業者派)」の票の受け皿としてやや説得力に欠ける面があった。

【あらすじ】

米国ロサンゼルス近郊の貧困地区コンプトンで暮らすリチャードはある日、 テレビで女子テニス選手が巨額の賞金を受け取るのを見て、 自分たちも娘をもうけ、彼女たちをプロテニス選手に育てることを決意する。 独自の教育論に基づく約80ページの「プラン(計画書)」を作成。 そのプランに基づいて夫婦で娘たちにテニスを教え始める。


<受賞スピーチ▼>


配信:アマゾン

 予告編→

 インタビュー付き予告→

 作品一覧(wiki)→

2022年の全部門→
2021 アンソニー・ホプキンス

「ファーザー」

アンソニー・ホプキンス

83歳での栄冠。アカデミー賞の最高齢受賞の記録を塗り替えた。

1992年に「羊たちの沈黙」で同じ部門を受賞して以来29年ぶり2度目。 ノミネートは、助演部門を含めると今回で6度目だった。

アルツハイマーの高齢者を演じた。 自らの存在が足元から崩れる恐怖や怒り、葛藤といった複雑な感情を見事に表現した。 長いキャリアの中でも最高級と称賛された。

当初は、大腸がんで亡くなったチャドウィック・ボーズマンが最有力と予想されていたが、 賞レース終盤でホプキンスが英国アカデミー賞を獲るなど、追い上げた。

英国人。シェークスピア劇の出身。

 作品一覧→

 1992年の受賞スピーチ→

受賞スピーチ↓>
2020 ホアキン・フェニックス

「ジョーカー」

ホアキン・フェニックス

初のオスカー獲得。過去に「グラディエーター」「ウォーク・ザ・ライン」「ザ・マスター」でノミネートされた。

作品「ジョーカー」に対しては好き嫌いがはっきり分かれたが、フェニックスの演技に対しては賛美一色となった。

1974年生まれ。 父親はガーデニング会社経営、母親は活動家だった。

5歳のとき、兄リバー・フェニックスとともにテレビ番組に出演し、芸能界デビュー。5歳年上のリバーは翌年の映画「スタンド・バイ・ミー」で大ブレーク。1988年の「旅立ちの時」でアカデミー助演男優賞にノミネートされたるなど、10代にして大スターとなった。

ホアキンも、1989年のロン・ハワード監督「バックマン家の人々」に助演として出演し、期待の若手として称賛された。

1993年、リバーが薬物過剰摂取で死亡する。その夜、フェニックスはリバーと行動を共にしており、助けを求めて911番通報したのもフェニックスだった。

1995年、ニコール・キッドマン主演の「誘う女」で、キッドマンから誘惑される高校生役を演じ、称賛を浴びる。「メンタルが脆弱なヤバい男」を演じたら、ピカイチであることが明らかになった。

そして2000年、リドリー・スコット監督の「グラディエーター」で、極めてヤバい悪役を熱演。アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。オスカー史上初めて演技部門における兄弟ノミネートとなった。

<受賞スピーチ▼>

 作品一覧→
  • アダム・ドライバー
    「マリッジ・ストーリー」
    ※インディー系のドラマからスター・ウォーズのようなSF大作まで、 どんな仕事でも輝かしい仕事ぶりを見せていた。 マリッジ・ストーリーでの演技は、ホアキン・フェニックスのような派手さはないが、多くの人の心をわしづかみにした。
     作品一覧→

  • レオナルド・ディカプリオ
    「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
     作品一覧→
     オスカー受賞歴→
     予告編→
     字幕版(Amazon)→

  • アントニオ・バンデラス
    「ペイン・アンド・グローリー」
    ※長いキャリアの中で最高の演技と称賛された。
     作品一覧→
     動画配信(アマゾン)→

  • ジョナサン・プライス
    「2人のローマ教皇」
     作品一覧→

2010年代の主演男優賞

 | 2019 | 2018 | 2017 | 2016 | 2015 | 2014 | 2013 | 2012 | 2011 | 2010 | 

2020年代↑ | 2010年代 | 2000年代↓

主演男優賞
受賞 ノミネート
2019 ラミ・マレック

「ボヘミアン・ラプソディ」

ラミ・マレック

クイーンのフレディ・マーキュリーを演じた。アラブ人で初の主演男優賞となった。

往年のクイーンファンもうならせる見事な演技。 映画の爆発的な成功の立役者となった。

カリフォルニア州トーランス生まれ。両親はエジプトからの移民。家ではアラビア語を話しながら育った。

高校1年のとき弁論部に所属していたが、その語り口を見た担当教師から一人芝居の大会に参加するよう勧められる。それが、演技との出会いだった。大学では演劇を専攻した。

卒業後はハリウッドでバイトをしながら俳優のオーディションを受けまくり、2004年にテレビドラマ「ギルモア・ガールズ」でちょい役を与えられた。2006年の「ナイト・ミュージアム」で脇役として映画デビューを果たした。

2015年にテレビドラマ「ミスター・ロボット」で主役の座をゲット。精神障害を持つキャラを見事に演じ、エミー賞などの主演男優賞を獲得。これが大ブレークとなり、本作で主人公のフレディ・マーキュリー役を得ることにつながった。

マーキュリー役を演じるにあたり、マレックはロンドンに移住。専門コーチから方言や動きを学び、ピアノと歌のレッスンも受けた。映画の最大の見せ場となる1985年のライブの動画は、YouTubeで1500回以上視聴したという。

<受賞スピーチ▼>


 作品一覧→
  • クリスチャン・ベイル
    「バイス」
     作品一覧→
  • ブラッドリー・クーパー
    「アリー/スター誕生」
     作品一覧→
  • ヴィゴ・モーテンセン
    「グリーンブック」
     作品一覧→
  • ウィレム・デフォー
    「永遠の門 ゴッホの見た未来」
     作品一覧→
2018 ゲイリー・オールドマン

「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」

ゲイリー・オールドマン

ナチスドイツに勝利した英国の偉大な首相チャーチルを演じた。

役作りに1年以上費やした。リサーチで資料を読み、ニュースの素材を何度も何度も繰り返して見て、手の使い方、歩き方、声の使い方などを徹底的に研究。自分なりのチャーチル像を作り上げた。

自らメーキャップ担当として指名した日本出身の辻一弘とタッグを組み、チャーチルに大変身した。

1958年、英ロンドン生まれ。演劇学校を卒業後、劇団活動に参加。

1986年の映画「シド・アンド・ナンシー」でパンクバンド、セックス・ピストルズのシド・ビシャス役を演じて注目された。 また、サッカー・フーリガンなどを演じ、観客を震撼させる名悪役として脚光を浴びた。

1990年代はハリウッドに進出。「レオン」(1994年)の悪徳刑事のような、感情をむき出しにした激しい役柄で印象を残した。「蜘蛛女」(1993年)の、女にへらへらしたちょいワルの警官役も好評。

一時スランプはあったものの、2000年代に入ると「ハリー・ポッター」シリーズで人気者に。、

2011年の「裏切りのサーカス」ではスパイを演じアカデミー賞に初ノミネート。 静かな強さと知性を秘めた演技をみせた。東西冷戦をスパイとして生き抜いてきた年輪を見事に表現。渋くて枯れた色気が共感を呼んだ。

本作「ウィンストン・チャーチル」は、第2次世界大戦中、ナチス・ドイツがヨーロッパ全土で猛威を振るうなか、英国首相に就任したチャーチルが下した究極の決断に迫る。実話を基に描く感動の歴史エンターテインメント。ジョー・ライト監督

<受賞スピーチ▼>
  • デンゼル・ワシントン
    「ローマンという名の男 -信念の行方-」
  • ダニエル・デイ・ルイス
    「ファントム・スレッド」
  • ティモシー・シャラメ
    「君の名前で僕を呼んで」
  • ダニエル・カルーヤ
    「ゲット・アウト」
2017 ケイシー・アフレック

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

ケイシー・アフレック

ベン・アフレックの弟。

喪失感に苦しむアルコール依存症の孤独な男を演じた。 静かで獰猛で厳格な演技。驚くべき没入ぶりで、心の傷や感情の崩壊、その抑制を表現した。

その名演と、優れた台本が相乗効果を発揮し、 主人公の複雑な心の軌跡に寄り添う秀作となった。 過去の悲劇に耐えられず、地元を離れた男が帰郷し、再び悲劇と向き合う物語。 監督のケネス・ロナーガンは、脚本賞を受賞した。

1975年、マサチューセッツ州生まれ。 母親の友人が配役師だったため、幼少期からテレビ出演。 ニコール キッドマン主演の「誘う女」(1995年)で映画デビューを果たした。 兄ベンが親友マット・デイモンと共同でシナリオを書き、オスカー脚本賞に輝いた「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」(1997年)にも脇役で出た。

2007年の西部劇「ジェシー・ジェームズの暗殺」で、演技派の役者としてブレイクスルーを果たした。 精神的に不安定で肉体的には華奢な弱い男を好演。心の変化をねっとりと演じて不気味さを漂わせた。 オスカー助演男優賞にノミネートされた。

本作マンチェスター・バイ・ザ・シーは当初、俳優マット・デイモンの監督・主演で企画が進められていた。 しかし、デイモンは自身のスケジュールの都合でプロデュースに専念し、監督を脚本のロナーガンに譲った。 主演は親友であるベン・アフレックの弟ケイシーを抜てきした。

<受賞スピーチ▼>
  • ライアン・ゴズリング
    「ラ・ラ・ランド」
  • デンゼル・ワシントン
    「フェンス」
  • アンドリュー・ガーフィールド
    「ハクソー・リッジ 命の戦場」
  • ヴィゴ・モーテンセン
    「はじまりへの旅」
2016 レオナルド・ディカプリオ

「レヴェナント 蘇えりし者」

レオナルド・ディカプリオ

人気、実力ともに世界トップ級の名優が、ついにオスカーを獲得した。

4度目のノミネートで初の受賞。1994年に「ギルバート・グレイプ」で初ノミネート。歴史的大ヒットとなった1998年の「タイタニック」ではノミネートから漏れたが、その後も一級の演技派としてのキャリアを築き、2014年にも「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で狂気じみた薬物中毒のペテン師を熱演し、ノミネートされたばかりだった。(ノミネート歴→

受賞当時41歳。

本作では、野性的でダイナミックな演技が称賛された。言葉よりも肉体で表現し、新境地を開いた。

撮影では体を極限まで酷使した。カナダやアルゼンチンのロケでは気温がマイナス40度に及ぶなど常に極限状態。それでも自ら川に飛び込み、雪に埋まり、裸になった。

格闘シーンで顔面にパンチを受けて鼻を骨折したが、最後まで演じきった。

先住民と白人、先住民の部族同士が殺し合う開拓時代のアメリカの実話にもとづく。狩猟中に熊にノドを裂かれ、置き去りにされたハンター(ディカプリオ)の復讐(ふくしゅう)の旅を描く物語。

授賞式では名前がアナウンスされた瞬間、興奮気味に母親と抱擁した。

<受賞スピーチ▼>


 作品一覧→
  • ブライアン・クランストン
    「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」
  • マイケル・ファスベンダー
    「スティーブ・ジョブズ」
  • エディ・レッドメイン
    「リリーのすべて」
    20世紀前半に世界初の性別適合手術を受け、女性として生きる道を選んだリリー・エルベを演じた。妻ゲルダ(アリシア・ビカンダー)を愛する気鋭の画家が、戯れに女物の服で人前に出た体験から、本当の自分に目覚めていく。その変化が見事。
  • マット・デイモン
    「オデッセイ」
2015 エディ・レッドメイン

「博士と彼女のセオリー」

エディ・レッドメイン

筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患い「車いすの天才科学者」として知られる英国の物理学者スティーブン・ホーキング博士に扮した。

少しずつ病状が悪化する身体的変化と心の葛藤を熱演。 歩行ができなくなり、やがて声を失ってもユーモアを忘れず、家族を慈しむ天才博士に成り切った。

病状の細かな進行度チャートを作って演じ分けたという。 ALSの診療所に通い、40人前後の患者と交流した。

初の主演映画での見事な栄冠だった。受賞時33歳。

1982年、ロンドンの銀行家の家庭に生まれた。 子供のころから演技が好きで、11歳の時、サム・メンデス演出のミュージカル「オリバー!」に出演した。

英国の名門イートン校に通学。ウィリアム王子は同級生だった。 ケンブリッジ大学では芸術史を専攻した。卒業後、すぐに劇団「グローブ座」の舞台に立った。

受賞スピーチでは「このオスカー像は、世界中でALSと闘う人々、ホーキング博士と家族のものです」と述べ、像を抱きしめた。

当時73歳だったホーキング博士はFacebookで「よくやった、君を誇らしく思うよ」と祝った。

レッドメインは翌年、「リリーのすべて」で再び主演男優賞にノミネートされた。

<受賞スピーチ▼>


 作品一覧→
  • マイケル・キートン(バードマン あるいは
    「無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
  • スティーヴ・カレル
    「フォックスキャッチャー」
  • ブラッドリー・クーパー
    「アメリカン・スナイパー」
  • ベネディクト・カンバーバッチ
    「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」
2014 マシュー・マコナヘイ

「ダラス・バイヤーズクラブ」

マシュー・マコナヘイ

実在のエイズ患者を演じた。

ロデオと酒と女遊びに溺れる毎日を送っていた男が、エイズで余命30日と宣告される。 独学でエイズについて学び、国内で手に入る治療薬の効果に疑問を抱き、海外の薬に目を付ける。 未承認の薬を取り寄せる会を結成し、生き延びを図る。

生きることを決して諦めないタフな男の生き様を表現。 熱情あふれる演技は、まさに鬼気迫るものがあった。

前半と後半でキャラが大きく変化。 無節操で刹那的なマッチョが奮起し、猛勉強を重ねて他のエイズ患者たちに道を拓いていく姿が観客の心を掴んだ。

それまでマッチョな役が多かったが、本作では21キロの減量をして撮影に臨んだ。やせた腹にベルトが食い込んだシルエットが印象的。

米テキサス州生まれ。テキサス大で映画を学び、在学中にインディペンデント映画「バッド・チューニング」(1993年)に出演、高評価を受ける。

卒業後、有名なウィリアム・モリス・エージェンシーと契約し、「ボーイズ・オン・ザ・サイド」(1995年)に出演。続く「評決のとき」(1996年)では野心に燃える若き弁護士を好演。大型新人の登場に、米各誌はポール・ニューマン、マーロン・ブランドの再来と絶賛した。

2000年代に入ると、「ウェディング・プランナー」「10日間で男を上手にフル方法」「恋するレシピ」などのロマンチック・コメディに相次いで出演。商業的な成功を達成した。一方で、超大作の冒険活劇「サハラ」は大コケした。

2012年の「マジック・マイク」で男のストリッパー役を演じ、再び高評価を得た。 同時期に公開された「バーニー/みんなが愛した殺人者」などインデペンデント作品でも好演し、 演技の幅が広い実力派として再び注目を集めるようになった。

そして迎えた2013年。「ダラス・バイヤーズクラブ」と、 脇役として出演した「ウルフ・オブ・ウォールストリート」によって、 絶賛を集めた。

主演男優賞レースでは、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で共演したレオナルド・ディカプリオもノミネートされていた。 授賞式で名前を呼ばれたマコノヒーは、天を仰いだ後に立ちあり、ディカプリオのもとに歩み寄って抱き合った。

<受賞スピーチ▼>


 作品一覧→
  • キウェテル・イジョフォー
    「それでも夜は明ける」
  • ブルース・ダーン
    「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」
  • レオナルド・ディカプリオ
    「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
  • クリスチャン・ベール
    「アメリカン・ハッスル」
2013 ダニエル・デイ・ルイス

「リンカーン」

ダニエル・デイ・ルイス

3度目の主演男優賞という前人未踏の偉業を達成した。 1990年「マイ・レフトフット」、2008年「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」に続く栄冠。 映画史に名が深く刻まれることとなった。。

米国の歴史上最も尊敬される大統領リンカーンを、深い陰影で演じた。

南北戦争を終結に導き、奴隷解放を実現させようと憲法改正を訴え、議会で苦闘する姿を真摯に熱演。 生身の人間として見せることに成功した。

見た目は肖像画のリンカーン大統領そっくり。しゃべり方や歩き方もこうだっただろうと思わせる。

スティーブン・スピルバーグ監督から10年前に依頼を受けたが、その時は固辞した。 6年後、大統領暗殺までの最後の4カ月に絞られた修正版の脚本を読んで引き受けた。 「これなら面白いと思った」という。

2007年の2度目の受賞後、出演したのは本作を含め2本だけ。

心身を削る徹底した役作りで知られる。日常生活から離れ「役と秘密を共有できるようになるまで」一体化しようとするためだ。撮影期間中はカメラが回っていない時もリンカーン大統領のアクセントで話し続け、監督を含め撮影クルーに「ミスター大統領」と呼ばせた。

1957年、英国ロンドン生まれ。父は王室の桂冠(けいかん)詩人セシル・デイルイス。母は俳優で、祖父は映画プロデューサー。学校で演技を学んだ。

 受賞スピーチ→

 作品一覧→
  • デンゼル・ワシントン
    「フライト」
  • ヒュー・ジャックマン
    「レ・ミゼラブル」
  • ブラッドリー・クーパー
    「世界にひとつのプレイブック」
  • ホワキン・フェニックス
    「ザ・マスター」
2012 ジャン・デュジャルダン

「アーティスト」

ジャン・デュジャルダン

フランス人初の主演男優賞。

サイレント(無声)映画での受賞。1920~30年代ハリウッドの大スター、ダグラス・フェアバンクスそっくりに、トーキー(有声映画)を嫌った俳優を演じた。言葉の代わりに豊かでユーモラスな身体表現で観客の心をつかんだ。

賞レースでは、母国フランスのカンヌ国際映画祭で男優賞を獲得。 米国の賞レースでも、ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットといった大人気スターをおさえ、連勝を続けた。

1972年生まれ。 パリのコメディークラブで俳優としてスタートした。仏のテレビのホームコメディーに出て人気者に。

 受賞スピーチ→

 作品一覧→
  • ジョージ・クルーニー
    「ファミリー・ツリー」
  • ブラッド・ピット
    「マネーボール」
  • デミアン・ビチル
    「明日を継ぐために」
  • ゲイリー・オールドマン
    「裏切りのサーカス」
2011 コリン・ファース

「英国王のスピーチ」

コリン・ファース

吃音(きつおん)の英国王ジョージ6世の役柄。 スピーチの専門家の指導を受けながら、悩みを克服していく姿を表現し、共感を呼んだ。

受賞時50歳。スピーチでは「これがキャリアのピークだね」と切り出し、笑わせた。

1960年、英ハンプシャー州生まれ。幼いころ、ナイジェリアや米国でも過ごした。早くから俳優を目指し、ロンドンで演劇を学ぶ。1984年の英映画「アナザー・カントリー」で銀幕デビュー。

知的な演技派として手堅い人気を得てきた。2001年の「ブリジット・ジョーンズの日記」や2008年の「マンマ・ミーア!」などの人気作でおなじみになった。

2009年の「シングルマン」ではベネチア国際映画祭の男優賞を受賞。オスカーにもノミネートされた。

<受賞スピーチ▼>


 作品一覧→
  • ジェームズ・フランコ
    「127時間」
  • ジェフ・ブリッジス
    「トゥルー・グリット」
  • ジェシー・アイゼンバーグ
    「ソーシャル・ネットワーク」
  • ハビエル・バルデム
    「BIUTIFUL ビューティフル」
2010 ジェフ・ブリッジス

「クレイジー・ハート」

ジェフ・ブリッジス

5度目のノミネートにして初のオスカー受賞を果たした。

かつて絶大な人気を誇りながら、今や落ち目のカントリー歌手の役。

泥酔してステージに上がり、舞台袖で嘔吐(おうと)。だらしない姿やたるんだ体をさらけ出すなど、人間くさいキャラを哀愁たっぷりに演じた。孤独、頑固、弱さ、そして心境の変化を巧みが表現されている。

ミュージシャンの顔も併せ持つだけに、渋い歌声も魅力。見事なパフォーマンスでカリスマの存在感を示した。

評論家・芝山幹郎は「死んだ魚のような眼を隠さず、傷ついた熊のようにのろのろと歩き、それでもギターを弾く指やしわがれた声にしぶといプライドを漂わせる」と絶賛した。

相手役のマギー・ギレンホールも、カメレオン的な表情の変化を見せ、助演女優賞にノミネートされた。

「土のにおいがする笑顔」が魅力の名優として愛されてきた。

父親は「真昼の決闘」「雨を降らす男」のロイド・ブリッジス、8歳上の兄がボー・ブリッジスという俳優一家。 生後4か月で父親と共に映画に出演し、少年時代は子役として活躍した。

22歳のとき「ラスト・ショー」(1971年)に出演。 テキサスの小さな田舎町のやるせない青春模様を描いたアメリカン・ニューシネマの傑作とされる。 ブリッジスはどうしようもなく退屈な田舎町に生きるやんちゃなアメリカン・ボーイを熱演。 いきなりオスカー助演男優賞にノミネートされた。

1991年のテリー・ギリアム監督の傑作「フィッシャー・キング」、1998年のコーエン兄弟の「ビッグ・リボウスキ」と個性派監督の映画に主演した。

2008年の「アイアンマン」では悪役を演じた。

<受賞スピーチ▼>


 作品一覧→
  • ジョージ・クルーニー
    「マイレイジ、マイライフ」
  • コリン・ファース
    「シングルマン」
    最愛の人を亡くした大学教授の役柄。癒やされない喪失感や男女の性を超えた深い悲しみを表現した。映画は、老舗ブランドのグッチを立て直したファッション界の花形トム・フォードの監督デビュー作でもある。
  • モーガン・フリーマン
    「インビクタス/負けざる者たち」
  • ジェレミー・レナー
    「ハート・ロッカー」

2000年代の主演男優賞

 | 2009 | 2008 | 2007 | 2006 | 2005 | 2004 | 2003 | 2002 | 2001 | 2000 | 

2010年代↑ | 2000年代 | 1990年代↓

主演男優賞
受賞 ノミネート
2009 ショーン・ペン
(ミルク)

 受賞スピーチ→
  • ブラッド・ピット(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
  • フランク・ランジェラ(フロスト×ニクソン)
  • ミッキー・ローク(レスラー)
  • リチャード・ジェンキンス(扉をたたく人)
2008 ダニエル・デイ・ルイス
(ゼア・ウィル・ビー・ブラッド)

ダニエル・デイ・ルイス

2度目の受賞。1990年の「マイ・レフトフット」以来、18年ぶり。 この間、1994年に「父の祈りを」、2003年に「ギャング・オブ・ニューヨーク」でノミネートされた。

油田採掘をめぐって富への果てしない欲望に取りつかれた男を生々しく描いた本作。 悪意と狂気にまみれた主人公を、圧倒的な迫力で体現した。

役に徹底的にのめり込み、リアリティーを追求するタイプの俳優。


1994年の主演男優賞にノミネートされた「父の祈りを」では、撮影が始まると、プライベートでも主人公コンロンの話す英領北アイルランドの都市、ベルファスト西部のアクセントの英語を使い続けた。役に関係のない本は一切読まない。食事も刑務所同様の粗末なものしかとらない(その結果、約13.6キロ体重が減った)。主人公のトラウマ(心の傷の軌跡)を理解するため本物の警察の尋問も受けてみた。
  • ジョージ・クルーニー(フィクサー)
  • ジョニー・デップ(スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師)
  • トミー・リー・ジョーンズ(告発のとき)
  • ヴィゴ・モーテンセン(イースタン・プロミス)
2007 フォレスト・ウィテカー
(ラストキング・オブ・スコットランド)
  • レオナルド・ディカプリオ(ブラッド・ダイヤモンド)
  • ピーター・オトゥール(ヴィーナス)
  • ウィル・スミス(幸せのちから)
  • ライアン・ゴズリング(ハーフネルソン)
2006 フィリップ・シーモア・ホフマン
(カポーティ)
  • テレンス・ハワード(ハッスル&フロウ)
  • ヒース・レジャー(ブロークバック・マウンテン)
  • ホアキン・フェニックス(ウォーク・ザ・ライン/君につづく道)
  • デビッド・ストラザーン(グッドナイト&グッドラック)
2005 ジェイミー・フォックス
(Ray/レイ)
  • ドン・チードル(ホテル・ルワンダ)
  • ジョニー・デップ(ネバーランド)
  • レオナルド・ディカプリオ(アビエイター)
  • クリント・イーストウッド(ミリオン・ダラー・ベイビー)
2004 ショーン・ペン
(ミスティック・リバー)
  • ビル・マーレー(ロスト・イン・トランスレーション)
  • ジョニー・デップ(バイレーツ・オブ・カリビアン)
  • ジュード・ロウ(コールド マウンテン)
  • ベン・キングスレー(砂と霧の家)
2003 エイドリアン・ブロディ
(戦場のピアニスト)

  • ジャック・ニコルソン(アバウト・シュミット)
  • ニコラス・ケイジ(アダプテーション)
  • ダニエル・デイ・ルイス(ギャング・オブ・ニューヨーク)
  • マイケル・ケイン(愛の落日)
2002 デンゼル・ワシントン
(トレーニング・デイ)
  • ラッセル・クロウ(ビューティフル・マインド)
  • トム・ウィルキンソン(イン・ザ・ベッドルーム)
  • ショーン・ペン(アイ・アム・サム)
  • ウィル・スミス(アリ)
2001 ラッセル・クロウ
(グラディエーター)
  • ハビエル・バルデム(夜になるまえに)
  • ジェフリー・ラッシュ(クイルズ)
  • トム・ハンクス(キャスト・アウェイ)
  • エド・ハリス(ポロック 2人だけのアトリエ)
2000 ケヴィン・スペイシー
(アメリカン・ビューティー)
  • ラッセル・クロウ(インサイダー)
  • デンゼル・ワシントン(ザ・ハリケーン)
  • リチャード・ファーンズワース(ストレイト・ストーリー)
  • ショーン・ペン(ギター弾きの恋)

1990年代の主演男優賞

 | 1999 | 1998 | 1997 | 1996 | 1995 | 1994 | 1993 | 1992 | 1991 | 1990 | 

2000年代↑ | 1990年代 | 1980年代↓

主演男優賞
受賞 ノミネート
1999 ロベルト・ベニーニ
(ライフ・イズ・ビューティフル)
  • トム・ハンクス(プライベート・ライアン)
  • エドワード・ノートン(アメリカン・ヒストリーX)
  • イアン・マッケラン(ゴッド・アンド・モンスター)
  • ニック・ノルティ(アフリクション/白い刻印)
1998 ジャック・ニコルソン
(恋愛小説家)
  • マット・デイモン(グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち)
  • ダスティン・ホフマン(ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ)
  • ピーター・フォンダ(ULEE'S GOLD)
  • ロバート・デュバル(THE APOSTLE)
1997 ジェフリー・ラッシュ
(シャイン)
  • トム・クルーズ(ザ・エージェント)
  • ウディ・ハレルソン(ラリー・フリント)
  • ビリー・ボブ・ソーントン(スリング・ブレイド)
  • レイフ・ファインズ(イングリッシュ・ペイシェント)
1996 ニコラス・ケイジ
(リービング・ラスベガス)
  • マッシモ・トロイージ(イル・ポステージ)
  • アンソニーポプキンス(ニクソン)
  • リチャード・ドレイファス(陽のあたる教室)
  • ショーン・ペン(デッドマン・ウォーキング)
1995 トム・ハンクス
(フォレスト・ガンプ/一期一会)
  • ジョン・トラボルタ(パルプ・フィクション)
  • ポール・ニューマン(ノーバディーズ・フール)
  • モーガン・フリーマン(ショーシャンクの空に)
  • ナイジェル・ホーソーン(英国万歳!)
1994 トム・ハンクス
(フィラデルフィア)

※エイズに苦しみながら社会差別と戦う同性愛者の弁護士を演じた。
  • ダニエル・デイ・ルイス(父の祈りを)
    監督は、「マイ・レフト・フット」でデイ・ルイスが脳性小児まひのアイルランド画家を演じ、アカデミー賞主演男優賞を取ったときのジム・シェリダン。またしても息のあったところを見せてくれた。
  • アンソニーポプキンス(日の名残り)
  • ローレンス・フィッシュバーン(ティナ)
  • リーアム・ニーソン(シンドラーのリスト)
1993 アル・パチーノ
(セント・オブ・ウーマン/夢の香り)

※目の不自由な退役軍人を演じた。すさんだ心。一度は自殺も考える。そんなとき、ある青年と出会う。
  • スティーブン・レイ(クライング・ゲーム)
  • ロバート・ダウニーJr(チャーリー)
  • デンゼル・ワシントン(マルコムX)
  • クリント・イーストウッド(許されざる者)
1992 アンソニー・ホプキンス
(羊たちの沈黙)

※殺人鬼レクターの残忍さ、強烈なキャラクターを表現し、世界を震撼させた。 出演時間はわずか20分以下だけだった。それでも、助演でなく主演男優賞を受賞した。 それほどインパクトが強かった。
  • ロビン・ウィリアム(フィッシャー・キング)
  • ロバート・デ・ニーロ(ケープ・フィアー)
  • ウォーレン・ビーティー(バグジー)
  • ニック・ノルティ(サウス・キャロナイナ/愛と追憶の彼方)
1991 ジェレミー・アイアンズ
(運命の逆転)
  • ロバート・デ・ニーロ(レナードの朝)
  • ジェラール・ドバルデュー(シラノ・ド・ベルジュラック)
  • リチャード・ハリス(ザ・フィールド)
  • ケビン・コスナー(ダンス・ウィズ・ウルブス)
1990 ダニエル・デイ・ルイス
(マイ・レフトフット)

ダニエル・デイ・ルイス

演技派としての実力を決定づけた。

アイルランドの画家で詩人で小説家のクリスティ・ブラウンを演じた。

生まれながらの脳性小児マヒで下半身不随だったブラウン。 彼がいかに苦境に立ち向かい栄光の人生を送ったかを見事に伝えた。

「眺めのいい部屋」「存在の耐えられない軽さ」と、一作ごとに演技を磨いて注目を集めてた。 本作でも別人のように苦悩の芸術家を演じて、絶賛された。

1957年、英国ロンドン生まれ。父は詩人、母は女優ジル・バルコン。

ロイヤル・シェークスピア・カンパニーで主役を演じるなど舞台で活躍。映画にも13歳から出演した。
  • ロビン・ウィリアム(いまを生きる)
  • トム・クルーズ(7月4日に生まれて)
  • モーガン・フリーマン(ドライビングMissデイジー)
  • ケネス・ブレナー(ヘンリー五世)

1980年代の主演男優賞

 | 1989 | 1988 | 1987 | 1986 | 1985 | 1984 | 1983 | 1982 | 1981 | 1980 | 

1990年代↑ | 1980年代 | 1970年代↓

主演男優賞
受賞 ノミネート
1989 ダスティン・ホフマン
(レインマン)
  • ジーン・ハックマン(ミシシッピー・バーニング)
  • トム・ハンクス(ビッグ)
  • エドワード・ジェームズ・オルモス(落ちこぼれの天使たち)
  • マックス・フォン・シドー(ペレ9)
1988 マイケル・ダグラス
(ウォール街)
  • ロビン・ウィリアム(グッドモーニング、ベトナム)
  • マルチェロ・マストロヤンニ(黒い瞳)
  • ジャック・ニコルソン(黄昏に燃えて)
  • ウィリアム・ハート(ブロードキャスト・ニュース)
  • モーガン・フリーマン(NYストリート・スマート)
1987 ポール・ニューマン
(ハスラー2)
  • ウィリアム・ハート(愛は静けさの中に)
  • ジェームズ・ウッズ(サルバトル/遥かなる日々)
  • ボブ・ホスキンス(モナリザ)
  • デクスター・ゴードン(ラウンド・ミッドナイト)
1986 ウィリアム・ハート
(蜘蛛女のキス)
  • ジョン・ヴォイト(暴走機関車)
  • ジェームズ・ガーナー(マフィーの選択)
  • ハリソン・フォード(刑事ジョン・ブック/目撃者
  • ジャック・ニコルソン(女と男の名誉)
1985 フランク・マーレイ・エイブラハム
(アマデウス)
  • アルバート・フィニー(火山のもとで)
  • サム・ウォーターストン(キリング・フィールド)
  • ジェフ・プリッジス(スターマン/愛・宇宙はるかに)
  • トム・ハルス(アマデウス)
1984 ロバート・デュバル
(テンダー・マーシー)
  • トム・コートネイ(ドレッサー)
  • アルバート・フィニー(ドレッサー)
  • トム・コンティ(Reuben, Reuben)
  • マイケル・ケイン(リタと大学教授)
1983 ベン・キングスレー
(ガンジー)
  • ポール・ニューマン(評決)
  • ジャック・レモン(ミッシング)
  • ダスティン・ホフマン(トッツィー)
  • ピーター・オトゥール(My Favorite Year)
1982 ヘンリー・フォンダ
(黄昏)
  • バート・ランカスター(アトランティック・シティ)
  • ポール・ニューマン(スクープ・悪意の不在)
  • ダドリー・ムーア(ミスター・アーサー)
  • ウォーレン・ビーティー(レッズ)
1981 ロバート・デ・ニーロ
(レイジング・ブル)
  • ジョン・ハート(エレファント・マン)
  • ピーター・オトゥール(パパ)
  • ピーター・オトゥール(スタントマン)
  • ジャック・レモン(マイ・ハートマイ・ラブ)
1980 ダスティン・ホフマン
(クレイマー・クレイマー)
  • ロイ・シャイダー(オール・ザット・ジャズ)
  • アル・パチーノ(ジャスティス)
  • ジャック・レモン(チャイナ・シンドローム)
  • ピーター・セラーズ(チャンス)
 

1970年代の主演男優賞

    

 | 1979 | 1978 | 1977 | 1976 | 1975 | 1974 | 1973 | 1972 | 1971 | 1970 | 

1980年代↑ | 1970年代 | 1960年代↓

主演男優賞
受賞 ノミネート
1979 ジョン・ボイト
(帰郷)
  • ロバート・デ・ニーロ(ディア・ハンター)
  • ウォーレン・ビーティ(天国から来たチャンピオン)
  • ゲイリー・ビジー(バディ・ホリー・ストーリー)
  • ローレンス・オリヴィエ(ブラジルから来た少年)
1978 リチャード・ドライファス
(グッバイガール)
  • ウディ・アレン(アニー・ホール)
  • リチャード・バートン(エクウス)
  • ジョン・トラヴォルタ(サタデー・ナイト・フィーバー)
  • マルチェロ・マストロヤンニ(特別な一日)
1977 ピーター・フィンチ
(ネットワーク)
  • ジャンカルロ・ジャンニーニ(セブン・ビューティーズ)
  • ロバート・デ・ニーロ(タクシードライバー)
  • ウィリアム・ホールデン(ネットワーク)
  • シルヴェスター・スタローン(ロッキー)
1976 ジャック・ニコルスン
(カッコーの巣の上で)
  • アル・パチーノ(狼たちの午後)
  • ウォルター・マッソー(サンシャイン・ボーイズ)
  • ジェームズ・ホイットモア(Give'em Hell, Harry!)
  • マクシミリアン・シェル(The Man in the GlassBooth)
1975 アート・カーニー
(ハリーとトント)
  • アルバート・フィニー(オリエント急行殺人事件)
  • アル・パチーノ(ゴッドファーザーPART2)
  • ジャック・ニコルソン(チャイナタウン)
  • ダスティン・ホフマン(レニー・ブルース)
1974 ジャック・レモン
(セイヴ・ザ・タイガー)
  • ジャック・ニコルソン(さらば冬のかもめ)
  • ロバート・レッドフォード(スティング)
  • アル・パチーノ(セルピコ)
  • マーロン・ブランド(ラストタンゴ・イン・パリ)
1973 マーロン・ブランド
(ゴッドファーザー)
  • ポール・ウィンフィールド(サウンダー)
  • ローレンス・オリヴィエ(探偵<スルース>)
  • マイケル・ケイン(探偵<スルース>)
  • ピーター・オトゥールTheRulingClass)
1972 ジーン・ハックマン
(フレンチ・コネクション)
  • ウォルター・マッソー(コッチおじさん)
  • ピーター・フィンチ(日曜日は別れの時)
  • ジョージ・C・スコット(ホスピタル)
  • トポル(屋根の上のバイオリン弾き)
1971 ジョージ・C・スコット
(パットン大戦車軍団)
  • ライアン・オニール(ある愛の詩)
  • メルヴィン・ダグラス(父の肖像)
  • ジャック・ニコルソン(ファイブ・イージー・ピーセス)
  • ジェームズ・アール・ジョーンズ(ボクサー)
1970 ジョン・ウェイン
(勇気ある追跡)
  • リチャード・バートン(1000日のアン)
  • ピーター・オトゥール(チップス先生さようなら)
  • ジョン・ヴォイト(真夜中のカーボーイ)
  • ダスティン・ホフマン(真夜中のカーボーイ)

1960年代の主演男優賞

 | 1969 | 1968 | 1967 | 1966 | 1965 | 1964 | 1963 | 1962 | 1961 | 1960 | 

1970年代↑ | 1960年代 | 1950年代↓

主演男優賞
受賞 ノミネート
1969 クリフ・ロバートソン
(まごころを君に)
  • アラン・アーキン(愛すれど心さびしく)
  • ロン・ムーディ(オリバー!)
  • アラン・ベイツ(フィクサー)
  • ピーター・オトゥール(冬のライオン)
1968 ロッド・スタイガー
(夜の大捜査線)
  • ウォーレン・ビーティ(俺たちに明日はない)
  • ダスティン・ホフマン(卒業)
  • ポール・ニューマン(暴力脱獄)
  • スペンサー・トレイシー(招かれざる客)
1967 ポール・スコフィールド
(わが命つきるとも)
  • アラン・アーキン(アメリカ上陸作戦)
  • マイケル・ケイン(アルフィー)
  • リチャード・バートン(バージニア・ウルフなんかこわくない)
  • スティーヴ・マックィーン(砲艦サンパブロ)
1966 リー・マーヴィン
(キャット・バルー)
  • ローレンス・オリヴィエ(オセロ)
  • オスカー・ウェルナー(愚か者の船)
  • リチャード・バートン(寒い国から帰ったスパイ)
  • ロッド・スタイガー(質屋)
1965 レックス・ハリソン
(マイ・フェア・レディ)
  • アンソニー・クイン(その男ゾルバ)
  • ピーター・セラーズ(博士の異常な愛情または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか)
  • ピーター・オトゥール(ベケット)
  • リチャード・バートンベケット)
1964 シドニー・ポワチエ
(野のユリ)
  • レックス・ハリソン(クレオパトラ)
  • リチャード・ハリス(孤独の報酬)
  • アルバート・フィニー(トム・ジョーンズの華麗な冒険)
  • ポール・ニューマン(ハッド)
1963 グレゴリー・ペック
(アラバマ物語)
  • ピーター・オトゥール(アラビアのロレンス)
  • マルチェロ・マストロヤンニ(イタリア式離婚狂想曲)
  • ジャック・レモン(酒とバラの日々)
  • バート・ランカスター(終身犯)
1962 マクシミリアン・シェル
(ニュールンベルグ裁判)
  • スチュアート・ホイットマン(愛の絆)
  • スペンサー・トレイシー(ニュールンベルグ裁判)
  • ポール・ニューマン(ハスラー)
  • シャルル・ボワイエ(ファニー)
1961 バート・ランカスター
(エルマー・ガントリー/魅せられた男)
  • ジャック・レモン(アパートの鍵貸します)
  • スペンサー・トレイシー(風の遺産)
  • トレヴァー・ハワード(息子と恋人)
  • ローレンス・オリヴィエ(寄席芸人)
1960 チャールトン・ヘストン
(ベン・ハー)
  • ジェームズ・スチュワート(或る殺人)
  • ローレンス・ハーヴェイ(年上の女)
  • ジャック・レモン(お熱いのがお好き)
  • ポール・ムニ(The Last Angry Man)

1950年代の主演男優賞

 | 1959 | 1958 | 1957 | 1956 | 1955 | 1954 | 1953 | 1952 | 1951 | 1950 | 

1960年代↑ | 1950年代 | 1940年代↓

主演男優賞
受賞 ノミネート
1959 デヴィッド・ニーヴン
(旅路)
  • トニー・カーティス(手錠のまゝの脱獄)
  • ポール・ニューマン(熱いトタン屋根の猫)
  • シドニー・ポワチエ(手錠のまゝの脱獄)
  • スペンサー・トレイシー(老人と海)
1958 アレック・ギネス
(戦場にかける橋)
  • マーロン・ブランド(サヨナラ)
  • アンソニー・フランシオサ(夜を逃れて)
  • チャールズ・ロートン(情婦)
  • アンソニー・クイン(野生の息吹き)
1957 ユル・ブリンナー
(王様と私)
  • ジェームズ・ディーン(ジャイアンツ)
  • カーク・ダグラス(炎の人ゴッホ)
  • ロック・ハドソン(ジャイアンツ)
  • ローレンス・オリヴィエ(リチャード三世)
1956 アーネスト・ボーグナイン
(マーティ)
  • ジェームズ・キャグニー(情欲の悪魔)
  • ジェームズ・ディーン(エデンの東)
  • フランク・シナトラ(黄金の腕)
  • スペンサー・トレイシー(日本人の勲章)
1955 マーロン・ブランド
(波止場)
  • ジェームズ・メイソン(スタア誕生)
  • ダン・オハーリー(ロビンソン漂流記)
  • ハンフリー・ボガート(ケイン号の叛乱)
  • ビング・クロスビー(喝采)
1954 ウィリアム・ホールデン
(第十七捕虜収容所)
  • マーロン・ブランド(ジュリアス・シーザー)
  • リチャード・ハリス(孤独の報酬)
  • リチャード・バートン(聖衣)
  • モンゴメリー・クリフト(地上より永遠に)
1953 ゲイリー・クーパー
(真昼の決闘)
  • マーロン・ブランド(革命児サパタ)
  • カーク・ダグラス(悪人と美女)
  • ホセ・フェラー(赤い風車)
  • アレック・ギネス(ラベンダー・ヒル・モブ)
1952 ハンフリー・ボガート
(アフリカの女王)
  • マーロン・ブランド(欲望という名の電車)
  • モンゴメリー・クリフト(陽のあたる場所)
  • アーサー・ケネディ(Bright Victory)
  • フレドリック・マーチ(セールスマンの死)
1951 ホセ・フェラー
(シラノ・ド・ベルジュラック)
  • ルイス・カルハーン(The Magnificent Yankee)
  • ウィリアム・ホールデン(サンセット大通り)
  • ジェームズ・ステュアート(ハーヴェイ)
  • スペンサー・トレイシー(花嫁の父)
1950 ブロデリック・クロフォード
(オール・ザ・キングスメン)
  • ジョン・ウェイン(硫黄島の砂)
  • カーク・ダグラス(チャンピオン)
  • グレゴリー・ペック(頭上の敵機)
  • リチャード・トッド(命ある限り)

1940年代の主演男優賞

 | 1949 | 1948 | 1947 | 1946 | 1945 | 1944 | 1943 | 1942 | 1941 | 1940 | 

1950年代↑ | 1940年代 | 1930年代↓

主演男優賞
受賞 ノミネート
1949 ローレンス・オリヴィエ
(ハムレット)
  • リュー・エアーズ(ジョニー・ベリンダ)
  • モンゴメリー・クリフト(山河遥かなり)
  • ダン・デイリー(ウェン・マイ・ベイビー・スマイルズ・アット・ミー)
  • クリフトン・ウェッブ(愉快な家族)
1948 ロナルド・コールマン
(二重生活)
  • ジョン・ガーフィールド(ボディ・アンド・ソウル)
  • グレゴリー・ペック(紳士協定)
  • ウィリアム・パウエル(ライフ・ウィズ・ファーザー)
  • マイケル・レッドグレイヴ(喪服の似合うエレクトラ)
1947 フレドリック・マーチ
(我等の生涯の最良の年)
  • ローレンス・オリヴィエ(ヘンリィ五世)
  • ラリー・パークス(ジョルスン物語)
  • グレゴリー・ペック(子鹿物語)
  • ジェームズ・ステュアート(素晴らしき哉、人生!)
1946 レイ・ミランド
(失われた週末)
  • ビング・クロスビー(聖メリーの鐘)
  • ジーン・ケリー(錨を上げて)
  • グレゴリー・ペック(王国の鍵)
  • コーネル・ワイルド(楽聖ショパン)
1945 ビング・クロスビー
(我が道を往く)
  • シャルル・ボワイエ(ガス燈)
  • バリー・フィッツジェラルド(我が道を往く)
  • ケーリー・グラント(孤独な心)
  • アレクサンダー・ノックス(ウィルソン)
1944 ポール・ルーカス
(ラインの監視)
  • ハンフリー・ボガート(カサブランカ)
  • ゲイリー・クーパー(誰が為に鐘は鳴る)
  • ウォルター・ピジョン(キュリー夫人)
  • ミッキー・ルーニー(町の人気者)
1943 ジェームズ・キャグニー
(ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ)
  • ロナルド・コールマン(心の旅路)
  • ゲイリー・クーパー(打撃王)
  • ウォルター・ピジョン(ミニヴァー夫人)
  • モンティ・ウーリー(The Pied Piper)
1942 ゲイリー・クーパー
(ヨーク軍曹)
  • ウォルター・ヒューストン(悪魔の金)
  • ロバート・モンゴメリー(幽霊紐育を歩く)
  • ケーリー・グラント(愛のアルバム)
  • オーソン・ウェルズ(市民ケーン)
1941 ジェームズ・ステュアート
(フィラデルフィア物語)
  • チャールズ・チャップリン(独裁者)
  • ヘンリー・フォンダ(怒りの葡萄)
  • レイモンド・マッセイ(エイブ・リンカーン)
  • ローレンス・オリヴィエ(レベッカ)
1940 ロバート・ドーナット
(チップス先生さようなら)
  • クラーク・ゲーブル(風と共に去りぬ)
  • ローレンス・オリヴィエ(嵐が丘)
  • ミッキー・ルーニー(青春一座)
  • ジェームズ・ステュアート(スミス都へ行く)

1930年代の主演男優賞

 | 1939 | 1938 | 1937 | 1936 | 1935 | 1934 | 1933 | 1932 | 1931 | 1930 | 

1940年代↑ | 1930年代 | 1920年代↓

主演男優賞
受賞 ノミネート
1939 スペンサー・トレイシー
(少年の町)
  • シャルル・ボワイエ(カスバの恋)
  • ジェームズ・キャグニー(汚れた顔の天使)
  • ロバート・ドーナット(城砦)
  • レスリー・ハワード(ピグマリオン)
1938 スペンサー・トレイシー
(我は海の子)
  • シャルル・ボワイエ(征服)
  • フレドリック・マーチ(スタア誕生)
  • ロバート・モンゴメリー(夜は必ず来る)
  • ポール・ムニ(ゾラの生涯)
1937 ポール・ムニ
(科学者の道)
  • ゲイリー・クーパー(オペラハット)
  • ウォルター・ヒューストン(孔雀夫人)
  • ウィリアム・パウエル(襤褸と宝石)
  • スペンサー・トレイシー(桑港)
1936 ヴィクター・マクラグレン
(男の敵)
  • クラーク・ゲーブル(戦艦バウンティ号の叛乱)
  • チャールズ・ロートン(戦艦バウンティ号の叛乱)
  • ポール・ムニ(Black Fury)
  • フランチョット・トーン(戦艦バウンティ号の叛乱)
1935 クラーク・ゲーブル
(或る夜の出来事)
  • フランク・モーガン(The Affairs of Cellini)
  • ウィリアム・パウエル(影なき男)
1934 チャールズ・ロートン
(ヘンリー八世の私生活)
  • レスリー・ハワード(Berkeley Square)
  • ポール・ムニ(仮面の米国)
1933 ウォーレス・ビアリー
(チャンプ)
  • フレドリック・マーチ(ジキル博士とハイド氏)
  • アルフレッド・ラント(近衛兵)
1932 ライオネル・バリモア
(自由の魂)
  • アドルフ・マンジュー(犯罪都市)
  • ジャッキー・クーパー(スキピイ)
  • リチャード・ディックス(シマロン)
  • フレドリック・マーチ(名門芸術)
1931 ジョージ・アーリス
(Disraeli)
  • ジョージ・アーリス(The Green Goddess)
  • ウォーレス・ビアリー(ビッグ・ハウス)
  • モーリス・シュヴァリエ(チゥインガム行進曲)
  • モーリス・シュヴァリエ(ラヴ・パレード)
  • ロナルド・コールマン(ブルドッグ・ドラモンド)
  • ロナルド・コールマン(Condemned)
  • ローレンス・ティベット(悪漢の唄)
1930 ワーナー・バクスター
(懐しのアリゾナ)
  • ルイス・ストーン(The Patriot)
  • ポール・ムニ(The Valiant)
  • チェスター・モリス(アリバイ)
  • ジョージ・バンクロフト(サンダーボルト)

1920年代の主演男優賞

 | 1929 | 

1930年代↑ | 1920年代

主演男優賞
受賞 ノミネート
1929 エミール・ヤニングス
(最後の命令)、(肉体の道)
  • リチャード・バーセルメス(獄中日記)、(熱血拳闘手)