アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞の歴代の一覧。過去から最新までのオスカー受賞作とノミネート。
年 | 受賞作 | 詳細 |
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2025 | 「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」 | 詳細▼ |
2024 | 「実録 マリウポリの20日間」 | 詳細▼ |
2023 | 「ナワリヌイ」 | 詳細▼ |
2022 | 「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」 | 詳細▼ |
2021 | 「オクトパスの神秘: 海の賢者は語る」 | 詳細▼ |
2020 | 「アメリカン・ファクトリー」 | 詳細▼ |
2019 | 「フリーソロ」 | 詳細▼ |
2018 | 「イカロス」 | 候補▼ |
2017 | 「OJ:メイド・イン・アメリカ(原題)」 | 候補▼ |
2016 | 「AMY エイミー」 | 候補▼ |
2015 | 「シチズンフォー」 | 候補▼ |
2014 | 「バックコーラスの歌姫たち」 | 候補▼ |
2013 | 「シュガーマン 奇跡に愛された男」 | 候補▼ |
2012 | 「アンディフィーテッド 栄光の勝利」 | 候補▼ |
2011 | 「インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実」 | 候補▼ |
2010 | 「ザ・コーヴ」 | 候補▼ |
2009 | 「マン・オン・ワイヤー」 | 候補▼ |
2008 | 「『闇』へ」 | 候補▼ |
2007 | 「不都合な真実」 | 候補▼ |
2006 | 「皇帝ペンギン」 | 候補▼ |
2005 | 「未来を写した子どもたち」 | 候補▼ |
2004 | 「フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白」 | 候補▼ |
2003 | 「ボウリング・フォー・コロンバイン」 | 候補▼ |
2002 | 「日曜日の殺人事件」 | 候補▼ |
2001 | 「INTO THE ARMS OF STRANGERS ホロコースト: 救出された子供たち」 | 候補▼ |
2000 | 「[ブラック・セプテンバー] ミュンヘン・テロ事件の真実」 | 候補▼ |
映画館で公開されたドキュメンタリー映画(記録映画、実録映画、ドキュメント)に贈られます。 2002年にマイケル・ムーア監督の銃社会を批判した映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」が受賞しました。 近年、Netflix(ネットフリックス)などネット配信の普及により、 ドキュメンタリー作品が増え、 注目度が高まっています。 (オスカー・ウォッチ編集部)
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イスラエル政府によるパレスチナ人支配の残酷さを伝える「ノー・アザー・ランド」が、不利な条件をはねのけて受賞した。もともと映画評論家などからは圧倒的に高い評価を得ていた。しかし、ユダヤ系の影響力が強い米映画業界から冷遇され、オスカー投票日までに劇場公開が実現しなかった。重要な前哨戦であるPGA(全米プロデューサー組合賞)やDGA(米監督組合賞)ではノミネートすらされず。それでも、会員用サイトや特別試写会などで鑑賞したアカデミー会員が、票を投じたようだ。
部門 | 受賞 |
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ドキュメンタリー賞 |
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部門 | ノミネート |
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ドキュメンタリー賞ノミネート |
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年 | 受賞作品 | ノミネート |
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2024 |
「実録 マリウポリの20日間」
![]() 国:ウクライナ 公開日:2024年4月26日 ロシアによるウクライナ侵略戦争の残忍さを伝えた地元ジャーナリストによる映像記録。 侵略直後にロシア軍の攻撃が集中し、市民が孤立状態となった南部都市マリウポリに残った記者が、爆撃による市民虐殺をカメラに収めた。 ウクライナ映像記者の記録取材をしたのは、AP通信のウクライナ人の映像記者ムスティスラフ・チェルノフ氏と、同僚の写真家エフヘニー・マロレツカ氏。2人は侵略が始まる直前にマリウポリに車で向い、2022年2月24日午前3時半に到着。その1時間後に戦争が始まり、マリウポリは無差別攻撃を受けることになる。市民虐殺を世界に発進ロシア軍はマリウポリの電気や食料供給を断ち、携帯電話やテレビの電波を遮断する。 それでも記者たちはなんとか通信手段を確保し、死にゆく子供たちなどの写真を世界に発信していく。これがロシア軍を怒らせ、記者たちの捜索が始まる。血まみれの妊婦映像は残酷そのもの。 空爆された産科病院から血まみれの妊婦が救助され、搬送される。 別の病院では激痛に苦しむ市民たちの絶叫が響き、医師たちが奔走する。 その病院もやがてロシア軍の戦車に包囲されていく。日本ではNHKが放映直視しなければならない残酷な現実が収められた貴重な97分。 日本ではNHKが独自の編集を行ったうえでテレビ放映した。 英語の原題は「20 Days in Mariupol」。全候補が外国産なお、本年度のドキュメンタリー賞ノミネート作品はすべて外国産または外国との合作だった。 アメリカのドキュメンタリー界では、 著名人の人物伝のような安易な企画がネット配信を中心に氾濫している。 この動きに一流業界人たちが自らノーを突きつけた形だ。【前哨戦での受賞】 ・DGA(米監督組合賞) ・英国アカデミー賞 【評価】 ロッテン・トマト:100%(最新→) IMDB:8.5(最新→) メタクリティック:83%(最新→) レターボックス:4.2(最新→) <▼受賞スピーチ> 動画集を開く▼<予告編▼><本編映像の一部▼> <英国アカデミー賞の受賞スピーチ▼> |
※2024年の全部門→ |
2023 |
「ナワリヌイ」
![]() (日本公開:2022年6月) ロシアのプーチン政権を批判し、毒殺未遂で死にかけた弁護士アレクセイ・ナワリヌイ氏(46歳)の記録。 プーチン政権による毒殺未遂プーチン政権による毒殺計画は、2020年にロシア上空の旅客機内で実行された。何者かに毒をもられたナワリヌイは昏睡状態に陥り、飛行機は緊急着陸。病院に搬送された。カメラがとられた犯人特定の瞬間そこから、本作の取材班が密着する。移送先のドイツの病院で意識を取り戻したナワリヌイは、犯人の特定へと動き出す。旅客機の搭乗者名簿など数々のデータを手掛かりに、実行犯グループと思われる人物たちを割り出し、直接電話をかけて真相究明を図る。果敢な行動の一部始終をカメラがとらえた。 命の危険にさらされながらスパイ映画のような緊迫感と臨場感。命の危険にさらされながらもユーモアと笑顔を失わず前に進もうとするナワリヌイと、彼を支える家族やプロフェッショナルな仲間たちの姿が胸を打つ。監督はカナダ人のダニエル・ロアー(30歳)。日本でも劇場公開された「ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった」(2019年)で称賛された。 授賞式に妻が登壇オスカー授賞式では、監督らとともにナワリヌイ氏の妻が登壇。ロシアの刑務所に投獄されている夫の身の安全の確保を訴えた。【前哨戦での受賞】 ・PGA(全米プロデューサー組合賞) ・英国アカデミー賞 ・サンダンス映画祭フェイバリット賞 【配信:アマゾン】 <予告編▼> <監督とナワリヌイ氏の妻ユリア氏の受賞スピーチ▼> 動画集を開く▼<日テレのニュース▼><町山智浩の解説▼> |
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2022 |
「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」
![]() 1969年に米ハーレム近郊で開催された伝説的な黒人音楽フェスティバル。未公開だったコンサート映像がついに解禁された。 予告編→ (公開:2021年8月27日) |
※2022年の全部門→ |
2021 |
「オクトパスの神秘: 海の賢者は語る」
・動画配信(Netflix)→ ![]() |
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2020 |
「アメリカン・ファクトリー」
・予告編→ ・Netflix→ 制作:ハイヤー・グラウンド オバマ前大統領が妻のミシェル夫人とともに設立したドキュメンタリー映画会社「ハイヤー・グラウンド」が製作した。1号作品にしてオスカーを獲得した。 2008年、自動車メーカー、ゼネラルモーターズの米オハイオ州の工場閉鎖で1万人以上が失職した。危機を救ったのは中国の自動車ガラス・メーカー、フーヤオ。工場を買い取り失職中の米国人を雇用した同社だが、給与も安く安全面も配慮されていない労働環境に労働者の不満が爆発する。 |
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年 | 受賞作品 | ノミネート |
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2019 | 「フリーソロ」 (監督:エリザベス・チャイ・バサヒリー、ジミー・チン) 動画配信(Amazon)→ ロープや安全装置を使わないフリーソロ・クライミングのプロ、アレックス・オノルド。彼が米カリフォルニア州ヨセミテ国立公園にそびえる巨岩エル・キャピタン(高さ975m)に素手で挑む。そんな彼の挑戦と生活に『MERU/メルー』の夫婦監督が密着した。 わずかな岩の裂け目や凸凹を手掛かりに、素手で断崖絶壁を登る。そのためには、何度も登山し、岩の全てを体に覚えさせる鍛錬あるのみ。クライマーも撮るほうも命がけの作品だ。 オスカーのほかに、第43回卜ロント国際映画祭観客賞などを受賞した。 |
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2018 | 「イカロス」 Netflix→ 予告編→ 違法薬物を注射して運動能力を向上させながらドーピング検査をパスできるのか。アマチュアの自動車競技選手のブライアン・フォーゲル監督が、自身を実験台に効果を検証した『スーパーサイズ・ミー』的ドキュメンタリー。実験の最中にソチ五輪でのロシアの国家ぐるみのドーピング問題が発覚。衝撃の事態が同時進行で記録される。 |
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2017 | 「OJ:メイド・イン・アメリカ(原題)」
(監督:エズラ・エデルマン) |
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2016 | 「AMY エイミー」
(監督:アシフ・カパディア) 予告編(Amazon)→ |
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2015 | 「シチズンフォー」
(監督:ローラ・ポイトラス) 予告編(Amazon)→ |
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2014 | バックコーラスの歌姫たち
(監督:モーガン・ネヴィル) |
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2013 | シュガーマン 奇跡に愛された男
(監督:マリク・ベンジェルール) |
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2012 | アンディフィーテッド 栄光の勝利
(監督:TJ・マーティン、ダニエル・リンジー) |
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2011 | インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実
(監督:チャールズ・H・ファーガソン) |
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2010 | ザ・コーヴ
(監督:ルイ・シホヨス) |
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