歴代の作曲賞

2020年代

受賞作品 ノミネート
2024 「オッペンハイマー」 アルバムの再生リスト→

 作曲家:ルドウィグ・ゴランソン

過去に「ブラックパンサー」で受賞。1984年生まれのスウェーデン人。本作では、主人公オッペンハイマーの心理描写に、音楽がぴったりとはまった。

【前哨戦での受賞】
・クリティクス・チョイス賞
・ゴールデングローブ賞
・シアトル批評家賞
・ジョージア批評家賞
・オースティン批評家賞
・セントルイス批評家賞

<▼受賞スピーチ>
  • 「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
     作曲家:ロビー・ロバートソン
    ※「レイジング・ブル」「ハスラー2」「カジノ」「ウルフ・オブ・ウォールストリート」などマーティン・スコセッシ監督作品の音楽を担当。 2023年8月に80歳で亡くなり、本作が遺作となった。母親が先住民系。先住民系として初の作曲賞ノミネートとなった。
    【前哨戦での受賞】
    ・シカゴ批評家賞
    ・ダラス批評家賞 アルバムの再生リスト→



  • 「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」
     作曲家:ジョン・ウィリアムズ
    ※91歳でのノミネートを達成。自身の最高齢記録を更新した。通算ノミネート回数は「54」となり、ウォルト・ディズニーが持つ最多記録「59」に近づいた。 アルバムの再生リスト→



  • 「哀れなるものたち」
     作曲家:ジェルスキン・フェンドリックス アルバムの再生リスト→



  • 「アメリカン・フィクション」
     作曲家:ローラ・カープマン アルバムの再生リスト→

2024年の全部門→
2023 「西部戦線異状なし」



 作曲家:ハウシュカ(本名:フォルカー・ベルテルマン)

※ドイツの音楽家。過去に「ライオン~25年目のただいま」(2016年)でも候補になっており、2度目のノミネート。本作では、得意とする実験的な音づくりで、戦争の恐怖や暗さを表現した。「ブワー、ブワー、ブワー」と響くシンセのサウンドが劇中で何度も効果的に使われており、観客に強い印象を残す。

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・英国アカデミー賞
  • 「バビロン」
     作曲家:ジャスティン・ハーウィッツ
    ※ハーウィッツは名門ハーバード大学のデミアン・チャゼル監督の学友。音楽家でもあるチャゼルとポップバンドを組んでいた。これまでのチャゼル監督の4作すべての音楽を担当しており、このうち「ラ・ラ・ランド」では作曲賞と歌曲賞をダブルで受賞した。今作「バビロン」は、映画としては賛否両論が大きく分かれたが、劇伴(サントラ)への高評価は普遍的だった。狂騒時代(1920年代)を想わせるジャズサウンドで、本作の破茶滅茶な世界観を盛り立てた。
    【前哨戦での受賞】
    ・フロリダ批評家賞
    ・ゴールデングローブ賞
    ・ハリウッド批評家賞
    アルバムの動画再生リスト→


  • 「フェイブルマンズ」
     作曲家:ジョン・ウィリアムズ
    アルバムの動画再生リスト→


  • 「イニシェリン島の精霊」
     作曲家:カーター・バーウェル
    アルバムの動画再生リスト→


  • 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
     作曲家:サン・ラックス(ライアン・ロットらの3人組)
    アルバムの動画再生リスト→

2023年の全部門→
2022 「DUNE/デューン 砂の惑星」

 DUNE/デューン 砂の惑星

作曲家:ハンス・ジマー

作品紹介→

 作品一覧(Wiki)→

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2022年の全部門→
2021
    ソウルフル・ワールド

    作曲家:トレント・レズナー(ロックバンド「ナイン・インチ・ネイルズ」)&アッティカス・ロス&ジョン・バティステ

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    レビュー動画(茶一郎)→

    ソウルフル・ワールド

    メタルバンド「ナイン・インチ・ネイルズ」のリーダーとして知られるトレント・レズナーは、 ソウルフル・ワールドとマンクの2作品でノミネートされた。
2020 ジョーカー

(ヒドゥル・グドナドッティル)

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女性として20年ぶりの受賞。

2010年代

受賞作品 ノミネート
2019 ブラックパンサー

(ルドウィグ・ゴランソン)

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受賞作品 受賞者
2018 シェイプ・オブ・ウォーター

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アレクサンドル・デスプラ
2017 ラ・ラ・ランド

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ジャスティン・ハーウィッツ
2016 ヘイトフル・エイト エンニオ・モリコーネ
2015 グランド・ブダペスト・ホテル アレクサンドル・デスプラ
2014 ゼロ・グラビティ スティーヴン・プライス
2013 ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 マイケル・ダナ
2012 アーティスト ルドヴィック・ブールス
2011 ソーシャル・ネットワーク トレント・レズナー、アッティカス・ロス
2010 カールじいさんの空飛ぶ家 マイケル・ジアッキーノ

2000年代

受賞作品 受賞者
2009 スラムドッグ$ミリオネア A.R.ラフマーン
2008 つぐない ダリオ・マリアネッリ
2007 バベル グスターボ・サンタオラヤ
2006 ブロークバック・マウンテン グスターボ・サンタオラヤ
2005 ネバーランド

「ピーター・パン」の誕生のきっかけとなった、劇作家ジェームズとピーターの出会いと魂の結びつきを描く。
ヤン・A・P・カチュマレク
2004 ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 ハワード・ショア

シリーズ3部作の音楽を担当。1部に続いて、完結編となる3部のでも受賞を果たした。

日本を代表する映画音楽評論家の賀来タクト氏によると、本シリーズの企画発足の当初、音楽担当の第一候補に挙がっていたのはポーランド現代音楽界の巨人ヴォイチェフ・キラールだった。ところが、キラールは3年以上にもわたる長丁場の「拘束」を嫌い、その結果、第2候補だったショアが抜擢されたという。

賀来氏は産経新聞のコラムにこう書いた。「(ロード・オブ・ザ・リングの)製作陣が何より音楽担当に求めたのは、その作曲能力と同等に、共に長い製作の道を歩んでくれる協力者だった。ショアは撮影現場に滞在し、スタッフ、キャストと交流を深め、その仲間とともに詞を練り、曲を磨き、一作品ごとに3時間以上もの音楽を書いた。まさに映画さながらの友情劇がそのままカメラの背後で培われていたのである」
2003 フリーダ エリオット・ゴールデンサール
2002 ロード・オブ・ザ・リング ハワード・ショア
2001 グリーン・デスティニー 譚盾
2000 レッド・バイオリン ジョン・コリリアーノ

1990年代

受賞作品 受賞者
1999 <ドラマ部門>
ライフ・イズ・ビューティフル
ニコラ・ピオヴァーニ
<ミュージカル・コメディ部門>
恋におちたシェイクスピア
スティーブン・ウォーベック
1998 <ドラマ部門>
タイタニック
ジェームズ・ホーナー
<ミュージカル・コメディ部門>
フル・モンティ
アン・ダッドリー
1997 <ドラマ部門>
イングリッシュ・ペイシェント
ガブリエル・ヤレド
<ミュージカル・コメディ部門>
Emma エマ
レイチェル・ポートマン
1996 <ドラマ部門>
イル・ポスティーノ
ルイス・エンリケス・バカロフ
<ミュージカル・コメディ部門>
ポカホンタス
作曲・オーケストラ編曲:アラン・メンケン、作詞:スティーヴン・シュワルツ
1995 ライオン・キング ハンス・ジマー
1994 シンドラーのリスト ジョン・ウィリアムズ
1993 アラジン アラン・メンケン
1992 美女と野獣 アラン・メンケン
1991 ダンス・ウィズ・ウルブズ ジョン・バリー
1990 リトル・マーメイド アラン・メンケン

1980年代

受賞作品 受賞者
1989 ミラグロ/奇跡の地 デイヴ・グルーシン
1988 ラスト・エンペラー 坂本龍一、デイヴィッド・バーン、蘇聡
1987 ラウンド・ミッドナイト ハービー・ハンコック
1986 愛と哀しみの果て ジョン・バリー
1985 インドへの道 モーリス・ジャール
<主題歌作曲部門>
パープル・レイン
プリンス
1984 ライトスタッフ ビル・コンティ
<歌曲・編曲部門>
愛のイエントル
ミシェル・ルグラン、アラン・バーグマン、マリリン・バーグマン
1983 E.T. ジョン・ウィリアムズ
<歌曲・編曲部門>
ビクター/ビクトリア
ヘンリー・マンシーニ、レスリー・ブリッカス
1982 炎のランナー ヴァンゲリス
1981 フェーム マイケル・ゴア
1980 リトル・ロマンス ジョルジュ・ドルリュー
<歌曲・編曲部門>
オール・ザット・ジャズ
ラルフ・バーンズ

1970年代

受賞作品 受賞者
1979 ミッドナイト・エクスプレス ジョルジオ・モロダー
<歌曲・編曲部門>
バディ・ホリー・ストーリー
ジョー・レンゼッティ
1978 スター・ウォーズ ジョン・ウィリアムズ
<歌曲・編曲部門>
A Little Night Music
ジョナサン・チューニック
1977 オーメン ジェリー・ゴールドスミス
<歌曲・編曲部門>
ウディ・ガスリー/わが心のふるさと
レナード・ローゼンマン
1976 ジョーズ ジョン・ウィリアムズ
<歌曲・編曲部門>
バリー・リンドン
レナード・ローゼンマン
1975 <ドラマ部門>
ゴッドファーザー PART II
ニーノ・ロータ、カーマイン・コッポラ
<歌曲・編曲部門>
華麗なるギャツビー
ネルソン・リドル
1974 <ドラマ部門>
追憶
マーヴィン・ハムリッシュ
<歌曲・編曲部門>
スティング
マーヴィン・ハムリッシュ
1973 <ドラマ部門>
ライムライト
チャーリー・チャップリン、レイモンド・ラッシュ、ラリー・ラッセル
<歌曲・編曲部門>
キャバレー
ラルフ・バーンズ
1972 <ドラマ部門>
おもいでの夏
ミシェル・ルグラン
<歌曲・編曲部門>
屋根の上のバイオリン弾き
ジョン・ウィリアムズ
1971 ある愛の詩 フランシス・レイ
<歌曲・編曲部門>
レット・イット・ビー
ザ・ビートルズ
1970 <ドラマ・コメディ部門>
明日に向って撃て!
バート・バカラック
<ミュージカル部門>
ハロー・ドーリー!
レニー・ヘイトン、ライオネル・ニューマン

1960年代

受賞作品 受賞者
1969 <ドラマ・コメディ部門>
冬のライオン
ジョン・バリー
<ミュージカル部門>
オリバー!
ジョン・グリーン
1968 モダン・ミリー エルマー・バーンスタイン
<編曲部門>
キャメロット
アルフレッド・ニューマン、ケン・ダービー
1967 野生のエルザ ジョン・バリー
<編曲部門>
ローマで起こった奇妙な出来事
ケン・ソーン
1966 ドクトル・ジバゴ モーリス・ジャール
<編曲部門>
サウンド・オブ・ミュージック
アーウィン・コスタル
1965 メリー・ポピンズ リチャード・M・シャーマン、ロバート・B・シャーマン
<編曲部門>
マイ・フェア・レディ
アンドレ・プレヴィン
1964 トム・ジョーンズの華麗な冒険 ジョン・アディソン
<編曲部門>
あなただけ今晩は
アンドレ・プレヴィン
1963 アラビアのロレンス モーリス・ジャール
<編曲部門>
The Music Man
レイ・ハインドルフ
1962 <ドラマ・コメディ部門>
ティファニーで朝食を
ヘンリー・マンシーニ
<ミュージカル部門>
ウエスト・サイド物語
ソール・チャップリン、ジョニー・グリーン、シド・ラミン、アーウィン・コスタル
1961 <ドラマ・コメディ部門>
栄光への脱出
アーネスト・ゴールド
<ミュージカル部門>
わが恋は終りぬ
モーリス・ストロフ、ハリー・サクマン
1960 <ドラマ・コメディ部門>
ベン・ハー
ロージャ・ミクローシュ
<ミュージカル部門>
ポギーとベス
アンドレ・プレヴィン、ケン・ダービー

1950年代

                       
受賞作品 受賞者
1959 <ドラマ・コメディ部門>
老人と海
ディミトリ・ティオムキン
<ミュージカル部門>
恋の手ほどき
アンドレ・プレヴィン
1958 戦場にかける橋 マルコム・アーノルド
1957 <ドラマ・コメディ部門>
八十日間世界一周
ヴィクター・ヤング
<ミュージカル部門>
王様と私
アルフレッド・ニューマン、ケン・ダービー
1956 <ドラマ・コメディ部門>
慕情
アルフレッド・ニューマン
<ミュージカル部門>
オクラホマ!
ロバート・ラッセル・ベネット、ジェイ・ブラックトン、アドルフ・ドイチュ
1955 <ドラマ・コメディ部門>
紅の翼
ディミトリ・ティオムキン
<ミュージカル部門>
掠奪された七人の花嫁
アドルフ・ドイチュ、ソール・チャップリン
1954 <ドラマ・コメディ部門>
リリー
ブロニスラウ・ケイパー
<ミュージカル部門>
Call Me Madam
アルフレッド・ニューマン
1953 <ドラマ・コメディ部門>
真昼の決闘
ディミトリ・ティオムキン
<ミュージカル部門>
我が心に歌えば
アルフレッド・ニューマン
1952 <ドラマ・コメディ部門>
陽のあたる場所
フランツ・ワックスマン
<ミュージカル部門>
巴里のアメリカ人
ジョニー・グリーン、ソール・チャップリン
1951 <ドラマ・コメディ部門>
サンセット大通り
フランツ・ワックスマン
<ミュージカル部門>
アニーよ銃をとれ
アドルフ・ドイチュ、ロジャー・エデンス
1950 <ドラマ・コメディ部門>
赤い靴
ブライアン・イースデイル
<ミュージカル部門>
イースター・パレード
ジョニー・グリーン、ロジャー・エデンス